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舞と踊り
日本舞踊という言葉がある。

どうもこの言葉は
坪内逍遥等の造語であるそうだ。

この言葉から察すると
日本舞踊は
舞と踊りで構成されているらしい。

それでは
舞と踊りとどこがどうちがうか?

混乱の原因は
29日朝、NHK朝ドラ中の言葉だ。

京都の祇園が舞台のドラマ、
一人が”都踊りを踊る”との言葉を使った。

すかさず、置屋の女将さんは
京都では”踊る”とは言わない、
”舞う”と言うとたしなめた。

それに対し言ったのは、
”都踊り”というのに
踊りという言葉を使ってはいけないの??

たしか非常に分りにくい。

看板が”都踊り”というのだから。

一方、東京は”東踊り”。

これは新橋芸妓の芸の祭典で
”都踊り”に対抗するものとして
誕生した。

この場合は
”東踊り”を踊るとなるらしい。



八代目坂東三津五郎によれば、
舞は旋回、踊りは跳躍、
その組み合わせが舞踊となる。

確かに、
”木の葉が風に舞っている”というが
風に踊っているとは言わない。

一方阿波踊りを例にとれば
言葉の通り踊りであって
飛び跳ねる感じがあり
舞のイメージではない。

更に調べてみると、

舞とは”まわる”事で
地をするような足使いで
まわる旋回運動で
歌や音楽に合わせ
すり足で舞台を回る”上方舞”であるそうな。

一方、踊りとは”跳びはねる”事、
歌や音楽に合わせて
足を踏み鳴らし
リズムに乗って
手振り、身振りに跳びはね踊るとなる。

だから、より賑やかなのが”踊り”であり
よりしっとりと静かなのが”舞”になるのだろうか。

しかし、根本の疑問、
何故に舞うのに”都踊り”と名づけたか?

どうもシックリとしない。

”都舞い”では語呂が悪いからだろうか?

又は、”都踊り”は祇園芸妓の発表会だから
より華やかに”踊り”と名づけたのだろうか?

良く分らない???
by shige_keura | 2008-11-10 09:32 | その他
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