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落語から歌舞伎、そして映画へ
古今亭志ん朝!
もっとも好きな落語家である。

粋で艶があって華があり
気風がよい!

かえすがえすも
志ん朝師匠の早すぎる死が残念でたまらない。

彼の素晴らしい高座の数々、
中での白眉は”文七元結”だろう。

江戸の人情噺を
ときには滑稽に
そして時にはしっとりと
胸に沁みるが如く聞かせてくれる。

その落語の傑作、”文七元結”を
当代随一の役者
中村勘三郎が歌舞伎座で演じた。

そして、その舞台を
山田洋次監督が映画化し
シネマ歌舞伎と称し
東劇で上映されている。



               

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見る前のひとつの懸念?

それは山田監督の作品に流れる
過度な湿っぽさが
勘三郎一流の
江戸前の洒脱さに馴染むかどうかであった。

それは、幸いにして
取り越し苦労に終わった。

何故ならば、勘三郎の
笑いと涙を器用に使え分けた演じ方が
監督得意の”お涙頂戴”を
適度に封じ込めたからだ。

これは、見る人の好き好きだが
私にとっては心地よく
嬉しい誤算だった。

この作品の出来は素晴らしいし
私自身大いに楽しんだ。

しかし、映画として大傑作かどうか???

見終わった後に奇妙な感じにとらわれた。

映画でもない、
舞台でもない。

やはり、これは題名にあるように
”シネマ歌舞伎”なのである。

だから、本当の映画ファンには物足りないし
真の歌舞伎通には飽き足らない。

歌舞伎を見たいけれど
チョイと敷居が高い、
しかし評判の勘三郎は見てみたい。

更には、この年の瀬、
今は亡き名人、珠玉の名編を
芸達者な勘三郎がどのように挑むのか??

そのような人には
絶対にお勧めの作品だ。

入場料2,000円はお値打ちである。
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by shige_keura | 2008-12-22 15:13 | | Comments(0)
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