三省堂国語辞典で
”旬”をひいてみる。 そこには二つの意味が記されている。 1.魚や野菜などの一番味が良い時 2.いい時期 最近は温暖化の影響、 或いは人工栽培、養殖技術の進歩等で ”これぞこの季節”といった いわゆる”旬”の味が 少なくなってきている。 なかで、先日自ら摘んで食した ”蕗の薹”に旬の味と共に 萌え出る春の生命を感じた。 そのとき同時に思ったのは 数少なくなっている旬の味、 例えば”タラの芽”の天麩羅が 無性に食べたくなった事だった。 その一念が神に通じたのか? ”タラの芽”の天麩羅を食す会に 誘われた。 これだけでも羽が生えたように飛んでいくのだが この”食す会”の趣向は それだけではなかった。 丁度”タラの芽”に合わせるかのように 琵琶湖の”稚鮎”が届いたという。 まさに、千載一遇! ”盆と正月”が一緒に 来たようなものだ。 その日は、朝からの目標はただひとつ、 ”稚鮎”と”タラの芽”に向って 胃袋の節制にあい努めた。 当日の画像の出来は余りよくない。 (珍味、”鮒ずし”で軽く一杯) 何故ならば、天麩羅を美味しく食べるには 時間をおいてはいけない。 ジックリと写真を撮る時間は無いのだ。 (タラの芽、登場) 人が感じる味覚の中で ”苦味”を美味しく感ずる食材は少ない。 (稚鮎) その数少ない 美味しい苦味の代表格 ”稚鮎”と”タラの芽”を 心ゆくまで味わった。 菊正の”ぬる燗”も結構、結構! 辛口で冷えた白ワイン、 これまた、”乙なもの”。 (白魚) 幸せ一杯の帰りみち、 満月の夜に桜がハラハラと・・・・・・ 時、4月10日、 忘れられぬ春の宵となった。
by shige_keura
| 2009-04-17 09:40
| 食
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