杏(アンズ)、誰でもが知っている果物だ。
長野県千曲市に ”アンズの里”があり その季節になると 可憐な白い花を咲かせるそうだ。 ヨーロッパでも フランスのプロヴァンス地方 或いはイタリアのトスカーナ地方の果樹園に 沢山のアンズの木々が 実をたわわにつけている光景が 印象的だった。 ヴィンセント・ゴッホも アルル滞在中は 好んで果樹園の絵を描いていた。 (上がゴッホ描く杏) これほど人々に親しまれている杏なのだが・・・・ ”杏とは何か?” 本当に分っている人は どの程度いるだろう? かく言う私も 桃はともかく、 スモモ、杏、 さらには英語名で プラム、ネクタリン、アプリコット 混同してよく分らないのが実情だ。 その昔の逗子の家。 庭にあった一本の木が 夏も近づくと 薄赤い実をつけた。 親の目を盗んで もいでかじった 甘酸っぱい味を 今でも覚えている。 当時、祖母曰く 「あれは”はたんきょう” スモモの仲間なの」。 (はたんきょう) ”はたんきょう”、スモモの仲間とあるが 漢字で書くと”巴旦杏”となり ”杏”(アンズ)の仲間とも取れる。 (アンズ) その一方、スモモは漢字で”李” ”杏”とは一線を画している。 中国の故事、 ”李花に冠を正さず”は ”スモモ”の木の下の意味になるのだろう。 (スモモ) 未だにすっきりとはしないが 私なりの理解は次の通りだ。 日本名 英語名 科 属 色 桃 ピーチ バラ モモ 白(白桃)、黄(黄桃) 杏 アプリコット バラ サクラ 黄色 李 プラム バラ サクラ 赤 ? ネクタリン ? ? 赤 ネクタリンは桃と李(スモモ)とを 掛け合わせたものと言う説と そうではなく全くの別物との説があり 未だに謎の物体だ。 (ネクタリン) なんだか、えらく前置きが長くなったが 下の画像は、庭に落ちた杏の実、 今はまさに”杏の実の熟する時”なのだ。 我が家の年中行事となりつつある 杏の取り入れと その後の顛末については 明日のブログで紹介しよう。
by shige_keura
| 2009-06-20 13:41
| 食
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