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伝説の投球  -2-
何故、江夏さんは
あの場面で外したのか?

当初聞こえてきたのは
3塁ランナー藤瀬の動きを察知して
外角高めに咄嗟に外したという声だった。

次なる情報は
打者石渡のスクイズへの構えが早かったことで
江夏さんに咄嗟に読まれて外されたとのものだった。

前者については、
解説者の豊田泰光さんはこう語っている。

「江夏は左投手
 3塁走者の動きは察知できるはずがない。
 だから、あれは江夏の手元が狂ったものだ。
 さしもの大投手も
 あの場面で緊張したのだろう。
 それが怪我の功名と出た」

後者の意見に猛烈に反論するのが
当の打者の石渡さんだ。

「スクイズの構えが早すぎたって???
 冗談じゃない、そんなことはないよ。
 江夏さんにだって絶対に
 察知できたとは思えないね」





興味ある意見を述べたのが
伊東前西武監督である。

「江夏さんの現役晩年の頃、
 同じように咄嗟の判断で
 スクイズを外したのを見たことがある。

 だから、理由は分らないが
 彼の意志で外したものだと思う」

ただ、江夏さん自身がその理由を語らないので
もどかしい気持ちは募るばかりである。

そのような時、面白い文章を見つけた。

スポーツ評論家の渡辺唯之氏は
著書、「勝負師語録」の中で
江夏の言葉として
次のようにまとめている。

その瞬間、江夏が気配を察したのは
3塁走者藤瀬でもなく
バッターの石渡でもない。

それは1塁走者平野の顔色にあった!!

ただ、これには伏線がある。

あの場面、1死満塁
バッターボックスに入った石渡の態度から
捕手の水沼は
「ここはスクイズだ!」と直感している。

そして初球のカーブ、ストライク!
見逃した石渡の身体がかすかに震えた。

それを見た江夏も
「これはスクイズだな!」とピンときた。

但し何球目かは分らない。

これをこのまま信ずれば
バッテリー共に
スクイズで来るなと読んでいる。

カウントはワンストライク、
ならば2球目は
様子見で外すのが常道だ。

ところが水沼のサインは
カーブでストライクを稼ぐものだった。

さしもの百戦錬磨のバッテリーも
切羽詰った場面で
早目に打者を追い込みたいと
焦ったのだろう。

第2球目。

セットポジションの江夏
足を上げてふと見た視線の先に
何故か怯えた表情の
1塁ランナーの平野が入った。

そのとき、江夏の予感は確信に変わり
カーブの握りのままで
咄嗟に外角にウエストを投じたとだと言う。

もしも、バッテリーが予感を信じて
第2球を最初からウエストしていれば
何と言うことにもならなかった。

この辺が野球の面白さ
深遠なる所なのだ。

それでは、この話
私は100%信じているかと言えば
それがそうではない。

大いに疑問を感じている。

その疑問を持つに至った理由、
そして最終的に得た推論、等々
明日以降に進めて行こう。
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by shige_keura | 2009-07-07 09:04 | スポーツ | Comments(2)
Commented by ENZOU at 2009-07-07 22:58 x
少しチャチャを入れることになりすみませんが、私は江夏をかなり見ているつもりですが、若い時から今コントロールよく、あのような抜けたような球を
投げたのを見たことがないのですが
Commented by shige_keura at 2009-07-08 09:19
ENZOUさん、コメント有難うございます。
”チャチャ”大歓迎です。

江夏は決して無意識に抜けたボールを投げたわけじゃなく
意識的にというか必死の努力でボールを抜かせたのでしょう。

何故ならば・・・・・・・
それは続きを読んでください。

思わせぶりな事を書いていますが
「なーんだ、そんなことか」と言われそうですね。
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