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ウナギあれこれ  -1-
ウナギの味は1年中変わらないとは言え
”土用の丑の日”と宣伝している通り
夏が最も相応しいようだ。

そのことは、大昔の万葉集にも
大伴家持の歌として残されている。

”石麻呂に  われ物申す
 夏痩せに  よしといふものぞ
 鰻捕り食せ(めせ)”

ただ、古来ウナギは卑しい魚とされて
江戸時代初期の下町では
”鰻の辻売り”で口にしたのは
主に下賎の民だったという。

               (故池波正太郎さん描く所の
                江戸時代の鰻の辻売り)
c0135543_17253450.jpg

それが、上方から割く調理法が伝わり
江戸風の鰻料理、
即ち背開きして蒸すことによって
庶民の間に大流行していった。

ウナギは特に食通を自認する
文人達の間で人気が高い。

中でも歌人、斉藤茂吉のウナギ好きは
単なる好きを通り越し
”鰻信仰”そのものである。

彼は克明に日記を付けていたので
そこから茂吉が生涯に食べた
ウナギの数が推定される。

その数、一声、1,000匹
しかも彼がウナギを好んで食べた
20余年の間で胃袋に入れてしまっている。

茂吉の詠む歌、

吾がなかに  こなれゆきたる鰻らを
思うていれば  尊くもあるか 



池波正太郎さんの師
子母沢寛氏もウナギにはうるさかった。

昭和31年、子母沢さんの一文を紹介しよう。

「先日、あるところでウナギを食べた。
 箸で横にちぎろうとしたが
 皮が堅くていけない。

 ”おい、通りがかりの客じゃないんだ、
  こんな蒸しの利かない奴は困る”と、言ったら、

 ”この節は堅いのをお好きなお客様が多いので”ときた。

 馬鹿な事で、ウナギの皮はあって無きが如きを
 上とするもんだ。

 皮が堅いのが良いなんて客があるに至っては
 もうウナギもおしまいである」

「そう!!」確かにその通り!

ウナギは関東流に蒸した奴に限る。

白焼きなんぞは
箸で割ろうとすると
トロッと身が崩れるそうになるのが最上だ。

東京にウナギの名店数々あれど
誰もが、「これは!!」と唸る店、
それは南千住の”尾花”であることは間違いない。
c0135543_1727185.jpg

「うっ、うっ、ウナギが食べたいな、
 尾花のウナギが食べたいな」

この戯れ歌は私のものではない。

これは日本映画界の巨匠・・・・・・・・・・・

続きは明日。
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by shige_keura | 2009-07-12 16:13 | | Comments(0)
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