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たそがれ同心江戸市中見回りの記  -後編ー
御茶ノ水駅から見た聖橋、
川面に丸い橋げたの輪が出来て
なかなか風情溢れる眺めである。
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聖橋の名前の由来は
二つの聖堂、
湯島聖堂とニコライ堂を
結ぶことからであるそうな。

おまけに、本日はたまたま面白い光景を見た。

それはJR総武線と
ここで地上に一瞬顔を出す
東京メトロ丸の内線
両方の電車が交差して行ったのだ。

               (右側がJR総武線、聖橋下を丸の内線が走っていく)
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湯島聖堂脇を通り
湯島天神下へと向きを変える。
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天神下を通り過ぎれば
上野の不忍池は目と鼻の先。
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折から池一杯に
緑の蓮の葉っぱが覆い
壮観なる眺めだった。
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睡蓮の美しさに見とれながら
不忍通りを千駄木へと進む。
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時刻は13時をまわった、
まさに絶妙のタイミングで
穴子鮨の名店、”乃池”の暖簾をくぐる。
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穴子の肝の煮付けと煮こごり、
冷えたビールが価千金!!!!
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「やー、これがあるから
 見回りもやめられませんな」

「やめられません、やめられません!
 どーにも、すーっと喉に滑りおちていきますな、
 こりゃいい!!」

「 まー、ぐーっと開けて開けて!
 もひとつどうぞ」

「では遠慮なく頂戴を、
 いやはや極楽、極楽・・・・・・」





江戸前の穴子を
絶妙な柔らかさで仕上げた
お鮨を八貫ぺろりと腹に収める。
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カウンター越しで
黙々と腕をふるっていたご主人が
話しかけてきた。

「お客様はどこから
 いらっしゃたんでございます?

 何、渋谷から歩いて!!!!
 そりゃ反対側から
 ご苦労様でございますな
 このお暑いなか、

 へーへー、うちはご予約も承っておりますし
 穴子以外もそりゃそれなりでございますよ

 これからどちら・・・
 はー、善性寺でございますか。

 お寺の前の羽二重団子は
 格別ですからーーー
 あっ、知ってらっしゃる、
 こりゃどうも

 近いうちのお出でを
 お待ちしております
 お気をつけて」
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谷中の墓地を抜ければ芋坂、
おりきった所が
目的地の羽二重団子??
いや間違えた善性寺。
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時刻は14時をまわった所、
出発から5時間後の事だった。
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”団子は別腹”とばかり
餡と醤油の羽二重を頬張り
お茶で火照った顔を冷ます。
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「いやいや、足腰にきましたな」

「こりゃ一人じゃ歩けません」

「そのこと、そのこと、
 二人だからこそですよ」

「ところで帰りはどうします???」

「そりゃ決まってるでしょー」

それから30分後
文明の利器の中で
転寝をこいている二人だった。
by shige_keura | 2009-07-21 10:01 |
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