その昔、麻布に住んでいる頃
材木町に稲毛屋と言う 美味しい鶏肉屋さんがあった。 ただ、美味しいと言っても その頃の鶏肉は貴重品 滅多には食べられなかった。 その滅多に無い日がクリスマス! そのときの鶏の腿焼きの美味しかった事!! その忘れられぬ味が今に繫がって 鶏の腿焼きは私にとっては 大のご馳走なのである。 真向かいの 立派な建物は築地の本願寺 右に行けば魚河岸で 沢山の人で溢れかえっている。 記憶の限り、 魚河岸で魚を買った事は無い。 それにもかかわらず 時としてこの界隈に出没するのは 魚河岸と反対側に有る 一軒の鶏肉屋さんに行く為である。 数年前に家内の友人から聞いて以来 すっかりこの店のファンとなってしまった。 明治35年創業の”宮川鶏肉店”。 初めて訪れた時、 その年輪を感じさせる店を見ただけで すっかり気に入ってしまった。 値段が高くて美味しい鶏肉屋、 これは都内に何軒も有るだろう。 宮川の良いところは しっかりとした味わいの鶏肉を お得な値段で買えることが出来る事だ。 更には店員が 妙な媚を売るでもなく 老舗ぶって偉そうな顔もしない所が まことに好ましい。 例えば、今日のお買い物、 鶏の骨付き腿肉4本、 レバーと砂肝合わせて400グラム、 手羽先、手羽元それぞれ6本、 〆て2,200円也だ。 早速、老舗の味を楽しんだ。 このお店の肉は 鶏肉独特の臭みが無い、 だからと言って 淡白で物足りないわけではない。 昔の鶏肉を 思い起こさせる味なのだ。 鶏肉の腿肉、 何と言っても 手に持ってかぶりつくのが一番だ! 「やったぜ、ベイビーー」(古いねー) 付け合せは 味が凝縮された蒸し野菜各種。 そして、枝豆となれば 当然、ビールも顔を出す。 いやいや、バカ旨!バカ旨!!
by shige_keura
| 2009-09-08 09:42
| 食
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