今日のブログは
野球に因んだお話だ。 メジャーに無くて 日本のプロ野球に存在するのが ”引き分け”という概念である。 アメリカでは試合時間に関係なく 決着がつくまで試合は続けられるので 引き分けは存在しない。 だから、MLBの順位表にも 勝と負けのカテゴリーしかない。 一方、日本の場合は 色々と紆余曲折しながら 現在は12回で決着がつかぬ場合は 引き分けとしている。 つまり、引き分けを 正式に認めているわけである。 これは、日本固有の事情が有るので 本当は決着をつけて欲しいが、 致し方ないのかなと思っている。 しかし、以前からおかしいと感じていることは 引き分けを試合として認めているようで 認めていないと私には解釈できる点である。 ここからは具体的な 数字を使って説明させてもらいたい。 今年の、ペナントレース 引き分け数が極めて多い 巨人を例に挙げてみよう。 セリーグ順位表による 8月7日時点の成績。 試合数 勝 負 引き分け 勝率 93 53 32 8 0.624 問題は、以下の勝率の算定式である。 0.624=53÷85 勝率の算定に当っては 引き分け試合(8)を 全試合数(93)から差し引いている。 何だかおかしいとは思いませんか? 引き分けた8試合、 個人記録は全てカウントされているにもかかわらず チームとして戦った試合とみなされていない。 つまり勝率の算定に関しては 引き分けは試合数として カウントされていない いわば亡霊の如き存在なのである。 非現実的な考えだが ペナントレース1勝して あとの試合を全部引き分けたら 今のルールでは そのチームの勝率は10割で優勝だ! こんなこと起こるわけは無い、 が、しかしどこか変ではないだろうか? 従って、引き分けを認めているのだから せめて引き分けは0.5勝として 戦った試合にカウントすれば良いのだと思う。 引き分け0.5勝が 格別に問題が有るとは思えない。 もしも引き分け0.5勝で計算すると 巨人の勝率は 57÷93=0.613となって 今の勝率を1分以上も下回ることとなる。 例えば、仮に試合数100として 以下の場合を比較してみよう。 試合数 勝 負 引き分け 勝率 ケース1 100 61 39 0 0.610 ケース2-1 100 55 35 10 0.611 カース2-2 100 55 35 10 0.600 ケース2-1は現行勝率算定方式、 ケース2-2は引き分けを0.5勝とした場合、 現行の算定方式の下では ケース1のチームが ケース2-1のチームに比べ 負けは4しか多くないが 勝は6も多いのにもかかわらず 優勝できない事となってしまう。 なんだかオカシイと思うのだが おかしいのは私の方なのだろうか?
by shige_keura
| 2009-08-07 07:30
| スポーツ
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