”桃から生まれた”とくれば桃太郎であり
桃といえば私にとっては岡山県であった。 吾等子供時代、昭和20年代後半、 日本一の桃の産地といえば岡山県と 習っていた筈だ。 丁度同じ頃、葡萄の産地と言えば 山梨県が日本一だった。 ところが、山梨県は今や 葡萄に限らず桃についても 群を抜く日本一の産地である。 因みに、桃の県別の昨年収穫量は、 1位 山梨県 54,100トン 2位 福島県 27,800 3位 長野県 18,100 4位 和歌山県 12,200 5位 岡山県 7,920 桃太郎を生んだ かつての桃の王国岡山県は 今は山梨県の1/5ほどの収穫である。 今や日本一の桃の産地で 珍しい果物を見つけた。 桃のようで桃ではない 杏のようで杏じゃない リンゴのようでリンゴとも違う。 それは何だ?と尋ねれば ”ケルシー”、”ケルシー”!!! 何??”ケルシー” そりゃ何だ??? ケーシー高峰の親戚か?? ケルシーは種類的には”桃一族” まさしく桃から生まれた異端児なのだ。 ケルシーは山梨原産にもかかわらず どうして西洋っぽい名前がついたのだろう。 それにはこんな時代背景がある。 明治時代に日本に来た あるアメリカ人が 山梨でこの果物を食べて その美味しさに驚いた。 彼は、故郷のカリフォルニアの農場で この果物の栽培を始めた。 その農場の名前、 ケルシー牧場が この果物の名前の由来なのだ。 時代は経て、昭和に入り ケルシーは日本に逆輸入され 山梨で現在も栽培が続けられている。 ケルシーは収穫時期は限られている為 ”幻の美果”と呼ばれている。 但し、見た目がそれほど魅力的でないため 値段も抑えられていることが 更に栽培を限らせている 原因になっている。 さてその味だが、 見た目ほどに酸っぱくなく ほどほどの甘みを保っている。 食感は桃というよりも ソルダムにずっと近い。 我が夫婦の評価は 美果にはほど遠かったが 孫二人にはことのほか評判が良かった。 さて次の機会 同じスーパーで見つけたのが 黄金桃!!!!!! 何だ!これは?? 黄金バットの親戚か??? 何とも綺麗な黄金色につられて 買ってしまった。 買って大正解!!! ネクタリンの味に近いが さらに瑞々しい。 研究がどんどんと進み 及びもつかない 果物が続々と生まれてくる。 今度は何が 桃から生まれてくるだろうか?
by shige_keura
| 2009-09-15 07:14
| 食
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