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遠藤平吉の家   -1-
遠藤平吉を知っている方は
相当なる通、マニア、
或いは記憶力に優れたお人だ。

断っておくが
遠藤幸吉ではない。

幸吉はプロレスの創生期
力道山のパートナーを努めた人だ。

もうひとつ断りを入れるが
平吉は実在の人物ではない。

彼は一世を風靡した人気小説の
主人公の一人で
類稀なる敵役として
その通称は
ご同輩ならば知らぬ人は無いほど
名前の売れている人だ。

遠藤平吉、
通称、”怪人二十面相”!!

名探偵明智小五郎と
人智の限りの戦いを
演じた大悪党である。

怪人を世に出したのが江戸川乱歩。
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1936年、少年向け探偵小説
「少年探偵団」が怪人のデビューだった。
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彼は変装の名人、
大悪党でありながら
血を見るのが嫌いで
殺人は犯さない。

又、本来は美術専門の盗賊で
犯行予告状を送るのを得意としていた。

となると、この怪人のモデルは
フランスの生んだ
怪盗ルパンである事は明らかだ。





怪人の本名は
次作の「サーカスの怪人」で
明らかにされている。

二十面相はもともと
”グランドサーカス”なる
サーカスの団員で
団長争いで敗れ盗賊に転身していく。

インテリで頭脳明晰
更には身体のこなしが良い!

これは名探偵、明智小五郎にとって
最強の敵であったに違いない。

子供の頃、本を貪るように読み
ドキドキしながら銀幕を凝視していたのが
「怪人二十面相」だった。

数ある俳優が演じた二十面相だが
最も強烈な印象を持ったのが
東映映画の南原伸二(宏治)である。

1956年に公開された
「妖怪博士」と「二十面相の悪魔」にて
不気味で狡猾で憎憎しい悪党を演じた南原は
まさに二十面相にピタリとはまった役者だった。
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彼は、映画人では珍しい東大の出
その個性的な演技力は
高く評価されていた。

そのとき、明智小五郎を演じたのが
慶應経済学部出身の岡田英次。

               (仏映画、アラン・レネの「24時間の情事」の時の岡田英次)
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和製ジャン・マレーと呼ばれた
彫りの深い端正な顔立ちは
これまた小五郎として
絶妙のはまり役だった。

東映製作のお子様向け映画にもかかわらず
まことに贅沢極まりない配役である。

この2作は数ある「二十面相」映画の中で
白眉と言っても良いと今も信じて疑わない。

”遠藤平吉の家”にたどり着く前に
随分と横道に入ってしまった。

その為、家への到着は明日になってしまった。

ごめんなさい!
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by shige_keura | 2009-11-04 08:45 | | Comments(0)
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