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目黒歴史探訪 -5- (蛸東西)
蛸薬師、
私にとって以前より不思議な言葉だった。

京都に存在する寺の名前だと
漠然に思っていたのだが
一方では蛸と寺が
どういう関係にあるのか
まったく想像がつかなかった。

今回目黒界隈を歩いてみて
お不動さんのほど近くに
東にも蛸薬師があるのを知った。

それは何の気なしに見えた
妙な看板がきっかけだった。

いきなり、蛸の絵の看板が見えたとき
これがまさかに寺を表す絵だとは
夢にも思わなかった。
c0135543_14164627.jpg

寺にしては
なんともユーモラスな
ふざけた絵である。

ここは、成就院
通称人ぞ知る蛸薬師なのである。




この寺の開山は858年(天安2年)
目黒不動の滝泉寺を開いた
慈覚大師によって開かれた。

大師は仏教を唐で学び帰る途中
船が嵐に遭遇し転覆の
危険にさらされた。

そのとき師は自作の薬師像を海に投げ込み
祈った所、嵐は納まったのである。

帰国後、師は日本を行脚している途中
肥前松浦の海で
海神に捧げた薬師像が
蛸に乗って海上に現れたのである。

その後、この地に開山するに当たり
師は自ら三匹の蛸に支えられた
蓮華座に乗る薬師如来像を製作し
この寺の本尊としたのである。

以来、この寺は名前の成就院より
出世祈願、福を吸い寄せる”蛸薬師”と呼ばれようになった。

尚、京都、新京極の蛸薬師だが
その名の由来は全く異なっている。

こちらは母親思いの住職が
母の病気を助ける為に
僧として禁じられていた
蛸を買って食べさせることから
発している。

西のほうが東よりも
生活臭い由来となっているのが面白い。
c0135543_14175853.jpg

しかし、看板といい
絵馬といい
なんともとぼけた寺である。
c0135543_14184988.jpg

ただひとつの難点は
肝心要の蛸に乗った薬師如来像が
本堂の奥深く安置されており
見ることが出来ぬ事である。

どうも日本の寺は
えてしてもったいぶっているのが
時折鼻につく。
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by shige_keura | 2009-11-21 22:05 | | Comments(0)
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