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狸の目に涙
本日の主人公、
最初は歌手を志したが
1日で声を潰して諦めた。

次に俳優を目指したが
当時のスターは二枚目揃い
自分のご面相では
諦めざるを得なかった。

彼曰く、
「もしも、渥美清、藤山寛美が
 もっと早く世に出ていれば
 自分も俳優になっていただろう」

その話を聞いた
大御所、仲代達矢さんはこう言った。

「それは本当に惜しい事をしましたね」

今の彼を見れば
全くその通り,
きっと一代の性格俳優として
大成していたに違いない。

その彼とは
今年限りで楽天のユニフォームを脱ぐ
古狸、いや違った野村克也さんである。

野村さんといえば
狸も狸、古狸、
”ぼやき”を売り物に
人々を煙に巻いてきた。



その古狸の目から
涙が零れ落ちた。

12月11日、
NHK”生活ホットモーニング”
”その人にときめき!”
生本番中の出来事だ。

63歳で他界した
母の話題となった時
野村さんはどうにも堪え切れずに
ハンカチで涙を拭った。

母の手一つで育てられた野村さん
まだまだ親孝行をして
長生きして欲しかったのだ。

しかし、このあとは
野村ペースを取り戻し
”丸秘、野村の考え”に基づいて
彼の持論を展開した。

この中で、ある人に是非とも
聞かせたい言葉があった。

「プロ野球は人気商売であるから
 マスコミを通じて
 ファンを獲得する事が大切だ。
 
 だから、マスコミ対策は
 監督の大きな仕事ですね」

聞かせたいあの人とは
中日の落合監督だ。

落合の監督としての手腕は
成績を見る限り
ケチのつけようはない。

しかし、”プロ”の名前がつく以上
今の彼の態度は
監督として取るべきものではない。

さて、野村さんに話を戻そう。

一旦はペースを取り戻した野村さんだが
それが妻の登場で
再び大きく調子が狂っていった。

”女房はドーベルマン”と言う野村さん。

”うちのは世話が焼ける子犬”、
これは妻の沙知代さんの言。

これでは勝負にならない。

あとは野村さん、
もじもじもじもじ、照れっぱなし。

かつては共にギラギラとした欲が
表面に滲み出て
どうにも辟易としたものだった。

しかし、過ぎ行く年が
お二人を味のある中高年へと
変貌させた。

今はこのお二人
本当に仲が良くて幸せ一杯
お似合いのご夫婦である。

この場面を見ていて
妻を早く失った
長嶋、王、星野の諸氏が
つくづく気の毒になった。

勝負の世界に身を置く人達にとって
妻と一緒に家庭で安らぐ事は
何よりも代え難い一時に違いない。

「長嶋がヒマワリならば
 俺は月見草」

野村さんの現役時代の
言葉である。

しかしながら、この月見草、
今はヒマワリよりも輝きをもって
人生を謳歌している。
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by shige_keura | 2009-12-18 09:14 | スポーツ | Comments(0)
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