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金沢、冬の表情(食の名店 その1)
1997年から6年間暮らした金沢。

その間、加賀百万石の
奥の深さを十分に思い知らされた。

能、茶の湯、伝統工芸と共に
食文化の高さも
百万石の町、金沢の大きな特長だ。

この旅行中、
馴染みとなった食の名店を訪ね
変わらぬ味に安堵し
大いに愉しんだ。

金沢郊外、石引(いしびき)に店を構える千取寿司
地元の人でその名をしらぬ人はないだろう。
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評判は概ね良いが
中にはこんな事を言う人もある。

「千取は美味しいが
 高いからなーーー」

その値段、確かに安くはない。

しかし、ひとたび千取の味を口にすれば
その値段は決して高いものではない。

それは新鮮な食材と共に
ご主人、吉田さんの至芸によるだろう。

吉田さんの握るお鮨、
それは柔らか過ぎず、硬過ぎず、
按配まさに絶妙といえよう。
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吉田さんが鮨を握る時
その目は普段の温和な眼差しとは違って
眼光炯炯としてくる。

そして、お鮨が目の前に置かれるとき
その目は柔らかさを取り戻し
口元には満足感溢れた笑みがこぼれる。
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福光屋酒造の”黒帯”、
温かいのを飲りながら
吉田さんの名人芸に見とれる。

きっと私は
来年の12月も
千取を訪れるであろう。





東茶屋街の入り口に
創業100年を誇る
昔の洋食の名店、”自由軒”がある。

カウンター8席といれこみの座敷のみ、
小さなお店だが
金沢滞在中、一度は訪れる所である。

ここの人気メニューは
芸術的ともいえる
卵の薄皮に包まれたオムライス。

そして開店以来
芸妓さんが今でも好む
”昔のカツ丼”である。

カツ丼と言っても
豚ではなく
柔らかな牛のヒレ肉のカツなのだ。
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丼の銀シャリの上にカツが乗り
その上にカツが見えぬほどに
キュウリとキャベツが覆っている。
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自分の好みの量で
ソースを調整し口に運ぶと
カツとシャキシャキした野菜のミックスが
なんともほど良いハーモニーを奏でている。

昔から芸妓さんにとって
厳しい修行はつきものだ。
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きっと、彼女達は
”昔のカツ丼”で
栄養をつけ明日への糧としたのだろう。
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by shige_keura | 2009-12-29 08:52 | | Comments(0)
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