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飛べないハト
大晦日のブログ、
もうすこし明るい話題にしたかったのだが・・・・・・・

12月18日、
今年最後の経済倶楽部、講演会
スピーカーは政治評論家の森田実氏だった。

彼の開口一番が
次の言葉だった。

「来年の今、
 鳩山さんが首相の座に据わっていることは
 万に一つもないでしょう」

全くもって困ったものだ。

小泉さんのパフォーマンスに
踊り疲れたのか
なんとも覇気のないリーダーが続く。

安倍さんは早々に
体調不良を理由に
自ら首相の座を降りた。

蒼白くむくんだ顔、
”アベ、アベ、アベマリアーー”
物悲しく賛美歌が鳴り響く。

”棚からボタモチ”
ラッキー、ラッキー、
福が来た!!

”福だ、福だ”
満面に冷笑を浮かべ
登場したのが福田さん。

ところがどっこい、
「自分は自分を客観的に見ることが出来るんです」

迷セリフと共に
首相の椅子をブン投げたのは
1年もたたない頃だった。

しかし、先のセリフ、
考えようでは誠、名セリフだ。

彼は、自分が宰相として相応しくないと
自ら客観的に評価したのだ。

この部分だけは
彼の見方は正しかったと言えるのかもしれない。

ただ、首相になろうとするときに
何故、客観的に判断出来なかったのか?

要はこの人も首相の座が何たるか?
その厳しさには思いが及ばず
ちょっと座ってみたかったのではないだろうか。





次なるお人は
少なくとも首相の座に
かじりつこうとする執念は強かった。

その反面、
リーダーとして何をしたいのか
その発言はさまよい続けた。

”みぞゆう”のぶれ方だった。

支持率が下がりはじめ
危険水域に達そうかとの時に
”あ、そー”と見切りをつければ
よかったのだよ、あそうさん。

”時すでに遅し!!”

自民は記録的惨敗選挙、
民主の帽子から”ハト”が出た。

サッカーならば”ハットトリック”
政治はハトトリック(何のこっちゃ??)

ハトさんキョトキョト、コンニチハ!

ハトは平和の象徴!

”ピース、ピース!”
飛べないハト_c0135543_16365955.jpg

ハトは張り切った。

「僕のおじいちゃん
 偉かったんだぜ!
 ”友愛”って言って
 日本を導いたんだ!!

 僕もそれに習っちゃううんだ、
 ”友愛”の日本を作ろう!」

”よく、ゆうわい”

”友愛”を旗印に
ハトは大空に羽ばたこうとした。

しかし、それはもともと無理な望みだった。

何故ならこのハトチャン、
所詮頑丈な紐に操られ
自由に動けぬ身であったのだから。

紐を握っている人こそ
”ハトトリック”の演出者、
誰でも知っているあのお方、
マリナーズのじゃなかった・・・・・・・・

そして、今やハトは”トラスト・ミー”から
”ヘルプ・ミー”になろうとしている。

ハトは飛び立つどころではなく
最早、尾羽打ち枯らし、気息奄々、
その目は虚ろだ。

すべてが世襲、世襲の慣れの果てか!

乳母日傘でヌクヌクと育ったお坊ちゃまがたには
一国の舵を取る哲学、見識、裁量が
所詮欠落しているのだ。

「指揮官がアホだと
 部隊は全滅する」

この名言を吐いたのは
かつて南海ホークスを率いた
名将、鶴岡一人氏だ。

彼はプロ野球歴代
最多勝利監督であり
日本の野球史において初めて
指揮官が優秀であれば
チームは勝てるとの哲学を浸透させた。

首相、総理が
自らの派閥、党を”ぶち壊す”うちはいい。

それはまだお坊ちゃまのお遊戯の範疇だ。

しかし、派閥、党に止まらず
今や国がぶち壊れる寸前だ!

一体全体
このおとしまえ、
どうやってつけてくださるお積りか!

「やい、てめーら、
 どうしてくれるんだい!!」

と、勇ましいと言うか空しい啖呵で
今年を締めたいと存じます。

お付き合いくださいまして
誠にありがとうございました。

それでは皆様、
良いお年をお迎え下さい。
by shige_keura | 2009-12-31 09:41 | その他
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