Top
凧と鯱
国立劇場、新春歌舞伎
昨年は団十郎の復帰を祝い
”象引”で賑々しく幕を開けた。
c0135543_20393198.jpg

今年は、尾上菊五郎による通し狂言
「旭輝黄金鯱」(あさひにかがやく、きんのしゃちほこ)!
c0135543_20401464.jpg

大凧に乗って
名古屋城の金の鯱を盗む盗賊、柿木金助に
菊五郎が扮して熱演する
大スペクタクルだ。
c0135543_20411665.jpg

大凧による宙吊り、
実際の水をふんだんに使っての
水中で鯱との大格闘!!!

舞台前列には
激しく水が飛び散る
新春に相応しい
スケールの大きな
見ごたえのある舞台だった。

主演の菊五郎は今や68際、
菊之助の頃の女形専門から
男っぽさを前面に打ち出す
貫禄タップリの
音羽屋の頭領となった。

更に今回は
三枚目的とぼけた味も発揮し
彼の持つ芸域の深さを垣間見させた。





c0135543_20415972.jpg

新春の大歌舞伎
大いに楽しむことができたが
同時に遠い昔を
思い出す機会にもなった。

それは、菊五郎の実子
菊之助の存在である。

今回、菊之助は下帯ひとつで
鯱と大格闘!
まさに獅子奮迅の働きを見せてくれた。

その、凛々さは
父、菊五郎の若き日に
ピッタリと重なるものだった。

時は1966年、
NHKの大河ドラマ、「源義経」でデビューした
菊之助(当時)はまさに
我々日本人が心に描く
悲運の義経そのものだった。

彼は当時24歳、
静御前役で出演していた
藤純子(当時)と結婚して
今の菊之助をもうけることになった。

その彼(現菊之助)が早くも33歳
まさに日本歌舞伎界の次代を背負う
中堅役者として成長している。

又、故辰之助の実子
松緑(先代松緑の孫)も
本舞台を大いに盛り上げ
歌舞伎の血統の良さ、大切さを
大いにアピールする所となった。

政治の世界と違って
息子達が真面目に修行している。

同じ世襲でも大きな違いだ。
c0135543_20424458.jpg

最後に主役の柿木金助について
若干触れておこう。

菊五郎演ずる柿木金助は
実在の大泥棒なのである。

大凧を使ってのくだりは
歌舞伎の世界の脚色だが
実際に彼は
お城の本丸の御金蔵に忍び込んでいる。

このときは首尾よく小判をせしめ
舟でまんまと逃走した金助であった。

しかしながら、その後捕らえられ
1763年名古屋にて市中引き回しのうえ磔となった。

盗賊としては先輩格の
石川五右衛門も
1594年に釜茹での刑(煎殺)、
幾ら義賊、大盗賊と言われても
碌な最後ではない。
[PR]
by shige_keura | 2010-01-16 18:26 | | Comments(0)
<< 2人の思い出 キャベツの処理 >>



2007年9月末にこちらに引っ越してきました。
→過去のブログを見る


ホームページ 



LINK 

カテゴリ
全体



スポーツ
その他
LINK
トリップアドバイザーにお勧めブログとして認定されました。金沢 ホテル
旅行口コミ情報
最新のコメント
↑恥ずかしいからそういう..
by Hiraoka at 17:45
試合はブチ切れるし、判定..
by shige_keura at 09:36
コメント有難うございまし..
by shige_keura at 18:00
全話をチェックした訳では..
by 通りすがり at 16:23
思い出しました!!! ..
by aosta at 13:46
以前の記事
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
more...
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

LINK FREE

このブログの写真・テキストの無断使用はお断りします。

(c) 2007 shige_keura. All rights reserved.