人の嗜好と言うものは
年とともに確実に変化していく。 子供の頃全く美味しさを感じなかった 例えば、”キンピラゴボウ”、”フロフキ大根”、 ”コンニャクの田楽”等々 今や”こりゃ旨い”と思って 食べるようになった。 それと同様の食べものが 和系統の甘みである。 子供の頃、 洋菓子は夢中になったものだが 和菓子には見向きもしなかった。 と言うよりも和菓子は 大の苦手の食材だった。 特にアンコがタップリ入った 最中、大福、ドラ焼き等は 見るのもおぞましい程であった。 それが、今じゃどういうことだ! 洋菓子よりも和菓子を好むようになった。 昨日、夕食後 お餅の入ったお汁粉を味わった。 何故ならば、昨日1月11日は ”鏡開き”だったからだ。 ”鏡開き”とは正月にお供えした鏡餅を割り お雑煮やお汁粉に入れて食べ 一家の円満を願う行事である。 尚、鏡開きはもともと 武家社会から始まった風習のようだ。 餅は切らずに 手か木槌を使って割る。 何故なら、切るは 切腹を連想させるからだ。 更には割るも縁起の悪い言葉なので 末広がりを意味する”開く”としたのだ。 ところで、祝宴で 酒樽を木槌で割って祝う行事があるが これも”鏡開き”の言葉が使われているようだ。 果たして、これは 正式名称であるのか疑わしい。 ものの本によれば ”鏡開き”ではなく ”鏡抜き”が正式とあるが こんな言葉は聞いたことが無い。 この辺はハッキリしないが 今日のテーマとは直接関係なさそうだ。 最後に、お汁粉で使った 箸について説明しておこう。 これが肝心な所なのだから。 この箸は 学生時代の友人からいただいたもので 名付けて”かっとバシ”という。 その名前の由来は 箸に使われた原材料 ”青ダモ”から来ている。 即ち、”青ダモ”は 野球のバットに使われる木であり そこから、”ハシ”と”かっとバシ”に掛けている。 実際に、この箸は 折れて使えなくなったバットの 再生利用である。 故事に則った”鏡開き”のお汁粉を 景気の良い”かっとバシ”で味わう。 なにしろ、箸には 昨年の日本一、 ジャイアンツの名前が刻まれている。 インフルエンザなんか かっ飛ばせ、かっ飛ばせ!!!
by shige_keura
| 2010-01-12 17:17
| 食
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