先日見るとはなしに見ていたテレビ
次の一言が興味を引いた。 「日本人が蜜柑を食べなくなった理由、 それは、ひとつには 炬燵が少なくなったことなんです」 確かに、ここ数年、 両者の売れ行きは 共同歩調を合わせたように 右肩下がりが続いている。 しかし、炬燵が少なくなったのが 最大の理由か??? 我が家を顧みれば とうの昔に炬燵の姿は消えた。 しかし、そのことがキッカケで 蜜柑を食べなくなったわけではないのでは??? 昔から、日本の果物と言えば 消費量を物差しにすると 一に蜜柑で二に林檎だった。 しかし、今では両者の関係は逆転した。 果物の消費量推移 (単位、千トン) 1960 1980 1990 2000 蜜柑 933 2,803 1,617 1,212 林檎 892 985 1,261 1,346 果物計 3,296 7,635 7,763 8,691 凋落の一途を辿る蜜柑、 今や土俵際に追い詰められた。 昔は手足が黄色くなるほどに食べた蜜柑 冬は何と言っても蜜柑、 その庶民の最愛の友がどうしたのだろう? 他の果物の進出による影響? それも多少はあるだろう、 昔は冬に苺なんて無かったから。 しかし、私は蜜柑の代わりになるほど 他の果物を食べているわけではない。 更に不思議なのは 蜜柑が嫌いになったわけではなく 依然として好きなのだ。 「何でだ?? どうして蜜柑を食べなくなったのか?」 ここで、テレビの言葉が思い出された。 「炬燵かーー、炬燵ね??」 ヒョットすると、 蜜柑は炬燵に代表される 典型的な和の家に合う果物なのではないか? 洋風の家、マンションに蜜柑は どうも異質のような気もする。 こうなると蜜柑に 土俵際の起死回生の一手を 期待するのは難しい。 日本が西欧化を辿る中 このまま蜜柑は消え去ってしまうのだろうか? ”ミカンの花が咲いている、 思い出の道よ丘の道・・・・・・” ”思い出の蜜柑” こう言える世代も 少なくなっていくのだろう。
by shige_keura
| 2010-02-01 15:13
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