同世代の方々ならば
誰しもが持っている郷愁 それが、”おふくろの味”、”母の味”である。 その味の幾つかは 家内に引き継がれ 食卓を賑わすと共に 昔話に花を咲かせることともなる。 一方、引き継がれたものの 特に理由のないままに 忘れ去られてしまった ”おふくろの味”もある。 2月7日、日曜日の朝食時 不意にひとつの”おふくろの味”が 蘇ってきた。 「よし!今夜の夕食は 自分でその味を再現してみよう」 それは、”エビカレー”である。 「なんだ、たかがカレーか・・・」と言うなかれ。 これは普通思い浮かべるカレーとは違う。 カレーはインドと言うが これはカレー控えめ、 フランスを思わせる 洒落た味なのだ。 作り方は難しくはない。 難しくはないが 不細工な男が手掛けるには 工程がちょいと複雑で手が掛かる。 先ずは下ごしらえ第一歩、 涙を堪えてタマネギの微塵切りを作ろう。 (作業中、舌を上あごにつけると涙が出ない??? 多少の効果は感じられるようだが これは学説的に正しいものか??わからない) ニンニクも微塵にしたところで 主役のエビを冷蔵庫から取り出す。 本当は芝エビが良いのだが 見つからないので インド洋産、若干大きめのエビで我慢する。 (二人分で280グラム見当) (芝エビがこの世から殆ど 姿を消してしまったようだが どうしてなのだろう?? わからない) 尚、芝エビでなくても良いが 殻つきのエビである事が絶対条件。 エビを洗って背ワタを取るが 殻がついたままの作業は 若干面倒だ。 さて、鍋にサラダオイルを敷き 熱した所でエビを殻付のまま入れ、 30秒ほどたったら タマネギ、ニンニクを入れる。 更に、白ワイン(なければお酒、大さじ4)、 トマト(なければトマトジュース少々)、 野菜スープの素を追加し 2分ほど弱火で熱する。 鍋のスープを濾し エビの殻を取って 半分に切り揃える。 (芝エビの場合は切る必要なし) 濾したスープに 牛乳をカップ2-3杯入れる。 エビの香りがほのかに漂い 良い具合のスープが出来上がった。 ここで、鍋にバター(大さじ2杯)を溶かし 小麦粉(大さじ3杯)とカレー粉(小さじ1.5)を ダマが出来ぬよう混ぜ合わせる。 そこにスープを入れて 塩、胡椒で味付けする。 (マッシュルームは炒める前にレモン汁を 少々ふりかけておく) 一方、フライパンにバターを敷き マッシュルーム(200グラム見当)を炒め 出来上がったら エビと共にスープに入れて完成である。 見るからにおいしそうな色に仕上がったし 実際に口にすると まろやかでエビとマッシュルームが 素適なハーモニーを奏でている。 これで、冷えた白ワインがあれば 言う事はなかったのだが これだけでも十分に昔を思い出させる味となった。 尚、本日は普通の白いご飯を使用したが ピラフを使えばよりエキゾチックな味となるだろう。
by shige_keura
| 2010-02-08 15:32
| 食
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