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老人と海  (ネズミがふるふる城ヶ島?)
日本を代表する詩人、歌人であり
童謡作家の北原白秋、
彼が作詞した「城ヶ島の雨」によって
城ヶ島が更に人々に知られる島となった。

彼がこの歌を作詞したのは1913年だが、
丁度この頃、彼は三崎側、
今の城ヶ島大橋のたもとに暮らしていた。

そこで作られた「城ヶ島の雨」は
演出家、島村抱月の依頼がきかっけで誕生し
多くの人々に口ずさまれるようになった。

しかしながら、若い頃口ずさんだこの歌の意味を
はっきり分っていたのかどうか?
それは疑わしい。

何故なら、私はこんな言葉が歌詞にあった事など
全く忘れ果てていた。

更には当時、
この言葉の意味を
全く理解していなかったに違いない。

その謎の言葉は冒頭に出てくる。
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”雨はふるふる城ヶ島の磯に
 利休鼠の雨が降る・・・・・・”

”利休鼠の雨”とは何だ??

”二十日鼠なら知っているが・・・・”

当時、白秋のもとには
城ヶ島では鼠がふるのか?と
多くの問い合わせが寄せられたそうだ。





”利休鼠”、恥ずかしながら未知の言葉、
調べてみると、そこにある
日本人の繊細な色彩感覚に驚かされる。

日本人の色に対する
命名の素晴らしさを示すひとつに
”利休色”なるものが存在する。

簡単に言ってしまえば
利休色とは抹茶に近い色。

となれば茶の湯の世界、侘びの世界
更に代表的茶人の利休に辿りつく。

これが命名の由来である。
c0135543_2031514.jpg

さて、”利休鼠”の鼠の意味は
端的に云えばネズミ色、
侘び、茶の湯を連想させる利休色に
ネズミ色を強めたことで
”寂び”の味わいを強調している。
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鉛色の空、海の色は暗い青緑、
白秋の目には
降る雨が”利休鼠”の色に見えたのだろう。
c0135543_204525.jpg

なかなか味わい深い表現だ。

日本の伝統ある色の数々。

親しいものでは、
珊瑚、海老茶、茜、鳶色、
浅葱(あさぎ)、萌葱(もえぎ)、藤紫等々、

               (浅葱色)
c0135543_2015293.jpg


               (萌葱色)
c0135543_20141368.jpg

難しい所では、
梅鼠(うめねず)・灰色がかったピンク
深紫(こむらさき)・臣下の最高位を象徴した暗い紫色
青鈍(あおにび)・緑みの暗い灰色
新橋(しんばし)・新橋の芸者に流行った冷たい青色
海松(みる)・磯の岩に生える海藻の色、暗い黄緑色
黄丹(おうに)・クチナシに紅を重ねた橙色。皇太子の服の色。
若苗(わかなえ)・稲の若苗の色、平安以来の伝統色。

等々、難しいものが沢山あるが
こういう繊細な表現は
出来る限り残し後世に伝えた方が良い。
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by shige_keura | 2010-03-02 08:55 | | Comments(0)
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