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知らざあ言って聞かせやしょう -2-
5月工事開始とあって
今や歌舞伎座サヨナラ公演もフル回転
午前、午後、夜、
一日三部興行で人を呼んでいる。
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入れ替え時の歌舞伎座前は
それこそ黒山の人だかり
その中の多くが携帯、デジカメで
最後の雄姿を画像に収めている。
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かくいう私もそのお仲間
先ほどから人垣を縫って
シャッターを押していた。
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時は3月17日
午後2時前後のことだった。

今日の昼の部演目は
菅原伝授手習鑑から「筆法伝授」、
そしてお目当ての「弁天娘女男白浪」であった。

先ずは「筆法伝授」である。
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威風堂々、魅力タップリ
菅丞相に扮する片岡仁左衛門の出番が少ない事が
かえすがえすも残念至極、
筋の重々しさも手伝って
若干の眠気をもよおしてしまった。





それを吹き飛ばしてくれたのが
「弁天娘女男白浪」だった。
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弁天娘と来れば弁天小僧菊之助、
弁天小僧菊之助と来れば白浪五人男だ!

頃は小学校時代に遡るが
東映映画「白浪五人男」を楽しみに見た覚えがある。

弁天小僧には当時の中村錦之助、
南郷力丸に東千代之助
日本駄右衛門に大友柳太朗、
これは絶対に面白いぞと期待が膨らんだ。

ところが、これが全くの期待はずれ
派手な立ち回りはいつまでたっても現れなかった。

映画のハイライトが浜松屋の場面での
弁天小僧十八番のセリフ。

大人ならいざ知らず
小学生に面白いはずがなかったのだ。
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今回、弁天小僧に扮するのは
これぞはまり役の尾上菊五郎。

何しろ幕末に五代目菊五郎が演じてから
まさに音羽屋の当たり芸として
代々受け継がれてきたものなのだ。

               (五代目尾上菊五郎)
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相方、南郷力丸には盟友の中村吉右衛門、
五人男の頭領、日本駄右衛門には
吉右衛門の兄、松本幸四郎が
控えめながら貫禄タップリに演ずる。

さらには浜松屋の主人の息子に
菊五郎の長男、尾上菊之助、
歌舞伎世界の血の結束、血の濃さを
十二分にアピールするものだった。

特に目に付いたのは
菊之助と吉右衛門の呼吸のよさ!!

時には重厚に、そして威勢よく、
そして時には軽妙に・・・・・
惚れ惚れとするばかりの江戸弁!!

それを見聞するだけでも
お釣りがくるほどの出来の良さだった。

御存知七五調の名セリフ
日本の伝統芸能って素晴らしいねーー!!
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知らざあ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が
歌に残せし盗人の
種は尽きねえ七里ガ浜
その白浪の夜働き
以前を言やあ江ノ島で
年季勤めの児ヶ淵(ちごがふち)
江戸の百味講(ひゃくみ)の賽銭を
当てに小皿の一文字
百が二百の賽銭の
くすね銭せえだんだんに
悪事はのぼる上の宮
岩本院で講中の
枕探しも度重なり
お手長講(てながこう)と札附に
とうとう島を追い出され
それから若衆の美人局(つつもたせ)
ここやかしこの寺島で
小耳にはさんだ爺さんの
似ぬ声色でゆすりたかり
名さえゆかりの
弁天小僧菊之助たあ俺がことだわ!!!

”よーー音羽屋!!
 待ってました!!”
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by shige_keura | 2010-03-19 08:45 | | Comments(0)
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