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真のライバル 9 (三原魔術)
巌流島の戦いは1956年に始まり
1958年まで3年間続けられた。

結果は三原の3連勝、完勝に終わる。

3年に渡った巌流島の戦いの中で
巷では1958年の戦いが最も熱く
語り継がれているようだ。

このシリーズ、西鉄は3連敗の後、4連勝!
これほど気持ちの良い勝ち方はあるまい。
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三原としては宿敵巨人に止めを刺した気持ちだったことだろう。

この年、雪辱の意気に燃える水原巨人は
スーパールーキー長島の加入もあり
西鉄に一気の3連勝
ほぼ、大勢は決したかと思われた。

               (初対決は長嶋の右翼線三塁打)
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第4回戦の前夜、
「まだ、首の皮1枚残ってる」、
不敵なセリフを漏らした三原は
選手達を夜の街に遊びに行かせた。

               (当時の西鉄スタメン、玉造(高倉)、豊田、大下、中西、
                関口、河野、今久留主、(仰木)、和田、稲尾)               
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以降、気分一新、天候も三原に味方し
稲尾投手の投打にわたる大活躍で4連勝
アット驚く大逆転を成し遂げた。

               (打撃の神様、川上の現役最終試合、対稲尾)
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世に言う、「神様、仏様、稲尾様」である。

               (第5戦、稲尾サヨナラ本塁打の瞬間、投手は大友)
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               (熱狂的なファンがグラウンドに飛び出して稲尾を迎える)
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水原にとっては人生最悪の時だったろう。
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しかしながら、私は巌流島3連戦の中で
1957年、2度目の手合わせに
三原の真骨頂が見出せると思う。







1957年のシリーズの結果は
西鉄の4勝1引き分け、
この数字からは一方的な勝負結果だ。

しかしながら、本当に一方的だったか?

以下がこのシリーズの試合結果である。

1回戦  西鉄 3  巨人 2   勝 稲尾 負 大友
2回戦  西鉄 2  巨人 1   勝 河村 負 藤田
3回戦  西鉄 5  巨人 4   勝 稲尾 負 義原
4回戦  西鉄 0  巨人 0
5回戦  西鉄 6  巨人 5   勝 島原 負 木戸

どの試合も手に汗握る大接戦
点差はいずれも1点、
どちらに勝利が転がり込んでも
不思議ではない試合だった。

未だに覚えているのが第2戦
巨人エース藤田の好投で
9回表を終わって1-0で巨人がリードしていた。

それが9回裏、先頭の玉造が
絶妙のバントヒットで出塁する。

次打者、豊田のバントは投手の真正面、
これを藤田が2塁に悪送球してしまう。

極め付けが同点後、関口敬遠のあと、
河野の当たりはどん詰まりながら
1塁川上の頭をフラフラっと越え
ライトの前に落ちるポテンヒット、
西鉄のサヨナラ勝利となる。

この試合の幕切れが
まさにシリーズの行方を決定付けた。

3、5戦は点の取り合いになるも
三原の巧みな継投で水原は涙をのんだ。
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三原の魔術師振りが
更に進化したのが
彼が大洋の監督となって
大毎と戦った1960年の日本シリーズだ。

同じように試合結果を記そう。

1回戦 大洋 1  大毎 0  勝 秋山  負 中西
2回戦 大洋 3  大毎 2  勝 島田  負 小野
3回戦 大洋 6  大毎 5  勝 権藤  負 中西
4回戦 大洋 1  大毎 0  勝 秋山  負 小野

すべて1点差のこれまた大接戦、
1958年のシリーズと酷似した結果だ。
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実は1960年のシリーズ、
戦前の予想は圧倒的に大毎有利だった。

特に打撃力の差、
大毎のいわゆるミサイル打線、
榎本、山内、田宮、葛城と並ぶ破壊力が
大洋を木っ端微塵に吹き飛ばすと見られていた。

そのとき、三原(大洋)、西本(大毎)以外の
10球団の監督に勝敗予想のアンケートが出された。

10人の内9名までが
疑いも無く大毎の勝利と答えた。

ただ一人水原だけはこう言っていた。

「確かに打力は大毎が数段上回っている。
 しかし、打撃はみずもの、
 もつれてくれば大洋にも十分チャンスはあるよ」

水原にしても大洋のストレート勝は読めなかったが
彼のコメントは十分に三原の怖さ、
そして監督としての有能さを評価したものである。

ここに、三原は
「我、中原に覇を唱えん」を実現したのである。

さて、それでは明日以降
二人の野球観、人間性について
思うところを紹介しよう。
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by shige_keura | 2010-04-15 08:46 | スポーツ | Comments(0)
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