競馬の祭典、ダービーが30日に迫ってきた。
恐らく人気を二分すると思われる 2頭の馬の血筋を辿ると 「サラブレッドは血で走る」が まさに至言であることを思わざるを得ない。 時は2003年に遡る。 ダービートライアル、青葉賞を快勝し 一躍ダービー候補に名乗りをあげた馬がいた。 その名は、ゼンノロブロイ 大種牡馬、サンデーサイレンスを父に持つ良血馬 関東の名伯楽、藤沢和夫厩舎が 手塩に掛けて育て上げた馬である。 その時騎乗依頼されたのが 東の名人、横山典弘だった。 当時、ダービー未勝利であった彼 勇みたったことは間違いない。 「この馬で勝てなければ 当分ダービーは手中に収めることはできない」 この横山の言葉が 彼のはやる気持ちを物語っている。 この時、立ちはだかったのが 皐月賞馬で西のエース、ネオユニバース 同じくサンデーサイレンスを父に持つ良血馬だった。 レースは終始好位を進んだゼンノロブロイ、 直線先頭に立ち大願成就なるかと思われたとき 馬群を疾風のように割って出て ゴールを先頭で駆け抜けたのがネオユニバースだった。 レース後のインタビュー、 顔面蒼白の横山はただ一言、 「騎手が下手だから負けた」 あとは口をつぐんだ。 そして7年後の今年、 ゼンノロブロイを父に持つ若駒が 同じく青葉賞を快勝しダービーに挑戦する。 その名はペルーサ、 デビュー以来4戦負け無し、 2003年と同じく藤沢厩舎が 皐月賞には目もくれず 渾身の仕上げでダービーに送り出してきた馬だ。 青葉賞はダービーと同じ舞台 同じ距離を走るレースである。 それにもかかわらず、 過去の青葉賞馬はただの一度も ダービーに勝てたことが無い。 それを知りながら 敢えて同じ路線を歩ませる藤沢に 名伯楽の執念とこだわりが見て取れる。 しかも、騎手は同じく横山典弘 今年、最も乗れているジョッキーだ。 しかし、今年もペルーサの前に 立ちはだかる西の強豪がいる。 6戦5勝、皐月賞を制したヴィクトワールピザだ。 何と言う因縁か!! 父はあのネオユニバースである。 親子2代にわたる因縁対決 今年はどちらに勝利の女神が微笑むであろうか? 私が買う馬券?? それはもう決まっている。 東男としてみれば 東の馬に東の騎手がまたがって ダービーを制する日を見てみたい。 そのとき、名厩舎藤沢和夫が初めて 競馬の祭典を制する日にもなるのだ。
by shige_keura
| 2010-05-24 09:11
| スポーツ
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