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人生の教育
「この映画は今年見る映画の中で
 ベストワンになるかは分からない。

 しかしながら、今年の中で
 最も面白かった作品となることは
 間違いないだろう」

今年の2月、クリント・イーストウッド監督作品、
「INVICTUS 負けざる者たち」を見た後の感想である。

そして先頃公開された「17歳の肖像」は
前段のコメントどおり今年のベストワンを争う作品となるだろう。

この映画のスタッフは女性で固められている。

原作は辛辣なる英国女性ジャーナリスト
リン・バーバーの回想録によるものだ。

彼女はオックスフォードを卒業後
ザ・オブザーバー、デイリー・テレグラフの記者として
ドライなウィットと歯に衣を着せぬ舌鋒で有名であり
”デーモン・バーバー”の異名を奉られている。

監督はデンマーク人の女性、
「幸せになるためのイタリア語講座」を手掛けた
ロネ・シェルフィングであり
二人の製作者も女性である。

主人公も女性であり
才女達のキラメキが輝く作品として仕上がっている。




時は1961年、場所はロンドン郊外、
主人公は16歳の後半を迎える
ジェニー(キャリー・マリガン演)である。

1961年で16歳、
国と性は違えども私の年代とピッタリとかぶさる。

口やかましい父と生真面目な母
学歴の無い父の家庭は裕福ではない。

一人娘のジェニーは
オックスフォードを目指す利発な子でありながら
酒も煙草もたしなみ大人の世界を夢見ている。

なかでも、当時の世界の文化の中心パリに
深い思い入れと憧れを抱いていた。

なぜならばパリは自由の象徴であるからだ。

ある日、彼女の目の前に
ハンサムで金持の男(デイヴィッド)が現れ
ジェニーを夢の世界に誘っていく。

17歳の誕生日を迎えた彼女は
夢のパリその男と結ばれることになる。

いつしか彼女は大学進学を無為と思うようになり
先生、校長の懸念も振り払い
ハイスクールを退学し男と婚約する。

ところが・・・・・・・・・・、

「17歳の肖像」のオリジナル・タイトルが”AN EDUCATION”。

ここで意味する教育は
学校教育、家庭教育だけではなく
子供が憧れる大人の世界の社会教育をも意味している。

教育とは授けられるものではあるが
授かる方の感受性と判断次第で
希望にも繫がるし奈落の底へ落ちていく
危険性もはらんでいる。

果たして彼女の取った行動は?

多感なジェニーの心の揺らぎを
ロンドン、パリの時代の空気にのせて
自然にあるがままに描いていく。

上映時間約1時間50分、
ジェニーの心の中を透明に映すことで
映画は見るものに心地よく迫ってくる。

辛口の女性ジャーナリスト原作に忠実に
不必要な甘さを抑えた作品に仕上げている。

それは、あたかも香り高い
苦味の利いたコーヒーの味わいのようだ。
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by shige_keura | 2010-05-17 16:41 | | Comments(0)
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