那須はスキー場でもあり高原のリゾート地、
葉山は海水浴場で海辺のリゾート地。 両者共にリゾート地としては 日本の草分けの如き存在だ。 更にもう一つの共通点、 それは共に御用邸を有していることである。 那須街道を真っ直ぐに湯本方面へと登って行く、 途中、御用邸脇を通過して 15分程度でドンドラ駅に到着する。 あとは5分ほどキャビンに揺られ 到着するのがマウントジーンズスキー場だ。 12月スキーシーズンの到来 翌年の2月末まで山は雪景色 白銀の中を愛好家のシュプールが躍っている。 雪が消え木の芽が萌え出て 山は新緑に覆われる5月末ごろ 突如、木々に白い花々が咲き始める。 まるで小雪が散っているかのように。 それが”ゴヨウツツジ”の小さな白い花、 この一帯は日本でも有数の 可憐な花の群生地域なのだ。 そのころの森の中、 観光客の嬉しげな声が響く。 「ゴヨウだ!」、「ゴヨウだ!!」 ”ゴヨウツツジ”、私は御用邸との関係、 愛子様のお印の花ということで てっきり”御用ツツジ”と書くのだと思っていた。 それは大きな間違い 漢字では”五葉ツツジ”と書き 要するに葉っぱが5枚あるところから来ている。 又、この葉っぱ良く見ると 葉の先が黒く色変わりしているのが特徴で 白い花とのコンビネーションが絶妙の 可愛らしさを引き立たせている。 コンビネーションと言えば このツツジの多くが ブナの木に寄り添うように点在している。 従って、ブナ林の新緑と 五葉ツツジの取り合わせが 初夏の季節感を一層盛り立てている。 度々訪れる山中湖畔の森と比べると 那須の森は明るく、柔らかい。 それは山中湖畔が 針モミを中心とする針葉樹が多いのに対し 那須はブナをはじめ落葉樹が多いせいだろう。 キリットした山中湖畔 柔らかな那須、 森は其々の特色を活かし生きているのだ。 那須連山の主峰、茶臼岳を仰ぎ見る、 いまだに残雪が厳しい冬の名残を告げている。 生れた初めてスキーを経験したのが 中学1年の那須の地だ。 当時はゴンドラはもとよりリフトもなかった。 重いスキーを担いで息を切らせて登る。 スキーを履いては見たものの転んでばかり、 那須のスキー初体験は 面白いとは程遠いものだった。 あれから55年も経ってしまった。 「スキーか!」 もう一度やってみたい気はするが・・・・・
by shige_keura
| 2010-06-10 08:55
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