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リンゴと蛇
リンゴと蛇と言えば
どなたもアダムとイブの物語を思い浮かべるだろう。

蛇の誘惑に負けて
禁断の果実、リンゴを食べたが為に
楽園を追われるアダムとイブの物語である。

しかしながら、今日のリンゴと蛇は
2枚の絵のお話しだ。

15日、日経新聞の抽選に当たり
国立新美術館で行われている
「オルセー美術館展
 2010ポスト印象派」展の
内覧会に出かけた。
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オルセー美術館は
もともと1900年パリ万博の為に
オルレアン鉄道によって建設された
オルセー駅の駅舎兼ホテルだった。

それが1986年
印象派、ポスト印象派の作品を数多く展示する
美術館として生まれ変わったものである。
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今回の国立新美術館の展示会には
オルセーの傑作の数々が展示され
多くの人々の目を楽しませてくれている。

今日はそのなかで
改めてその良さを再認識した絵と
初めて強い印象を受けた作品を紹介しよう。





ポール・セザンヌの名前を強く意識したのは
彼の故郷でありアトリエもある
南仏のエクス・アン・プロヴァンスを訪れた時だった。

たおやかな自然のなかに
セザンヌが好んで描いた
サン・ヴィクトワールの山を見たとき
なんともいえない心の安らぎと
のびやかな心地よさを味わった。

ここはセザンヌが印象派グループから離脱し
自分のアトリエにこもって
自らの画風を確立した所である。

セザンヌがパリを離れる時に言った言葉、
それが「リンゴでパリを驚かせてやる」だった。

この絵、「台所のテーブル」はそれの集大成だろう。
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同一の視点から描く
伝統的な約束事から離れ
すべてを異なった視点から描いた静物画、
それは彼の目から最も美しく見える角度からのものなのだろう。

その精か、一般的な静物画の平板さから逸脱し
奥行の深さが醸し出す複雑な美しさを感じた。

もう一枚のアンリ・ルソー
「蛇使いの女」から受けた印象は極めて強かった。
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満月を背景に瞳だけを光らせた
蛇使いの女が笛を奏で
誘い出された蛇が身体にまとわりついている。

ひどく幻想的でもあり
エロチックでもある不思議な絵である。

更には、南国、熱帯の夜、
空気の重さ濃密な花の香りが
ひしひしと伝わってくる作品だ。

ルソーはしかしながら
ただの一度も南国を訪れた事がない。

全てはパリの植物園
或いは図書館の書物から得た知識をもとにした絵である。

しかもルソーの本職は税関の職員
絵画は余暇の楽しみで始めたという。

なんとも不思議な画家の
不思議な絵である。
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by shige_keura | 2010-06-18 14:07 | | Comments(0)
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