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思い切りねじれろ!
参議院選挙はご覧の結果となった。

当選しても期待できそうもない人たちを見るにつけ
本当に参議院が必要なのかどうか
その疑問が回を追うごとに高まってきている。

しかしながら、今回の選挙も
相手の失策、チョンボに拠るものとは言え
民主を中心とする与党が
過半数を割れたことは好ましいと思う。

民主党の敗戦、
一つには前首相のリーダーシップの無さ
沖縄問題を初めとする迷走等の
負の遺産がひとつの敗因。

もうひとつは現首相の
唐突とした”消費税引き上げ”発言にあったのだろう。

私は基本的には
消費税引き上げに賛成である。

勿論、無駄を徹底的に省く努力も必要だが
5%では早晩立ち行かなくなるだろう。

しかしながら、今回の菅発言は
余りにも不用意、いかにも拙速そのものだ。

首相になっての有頂天感のみが言わしめた
まるで立場をわかっていない言動だと思う。

「馬鹿だなーーー、
 今度の人も・・・・」

こう思った国民が多いことだっただろう。





しかし、”瓢箪からコマ”!!

この参議院で与党過半数割れの状況が
国民をして国会議員の真の力量を測る
絶好の機会を与えてくれた。

即ち俗に言う、”ねじれ現象”によって
今後、国会議員はそれこそ真面目に
政策論争をせざるを得なくなったからだ。

長年続いた自民党政権、
新たな民主党政権、
どちらも与党、野党として
同じような不毛の争いを繰り返してきた。

政権与党にあっては
”数の奢り”に裏打ちされた
傲慢な国会運営を続けてきた。

一方の野党の採った方策は
いつの時代も相手与党の
”揚げ足取り”的な批判に終始し
真面目な政策論争を挑もうとはしなかった。

挙句の果ては審議拒否、
国会の場にさえ参加しないといった
惨めな敗残者の姿を露呈してきた。

このような自民、民主の
或る意味では馴れ合い的な国会運営が
無党派支持層の高まりを招いたと言える。

しかし、今回の”ねじれ”によって
与野党共に安穏とは行かなくなった。

相手の批判ばかりでは打開できぬ事態となった。

さー、国会議員の方々よ
頭を冷やし、国政の代表者としての自覚を持って
国会の場で正々堂々と論戦を繰り広げて欲しい。

その過程で、国民の我々は
漸く国会議員の真の実力の程が測られる時が来た。

議員の中には国の現状を憂い
それを打開する為の考えを持っている人も居ると期待している。

この際、お互いの意見をぶつけ合って
ねじれにねじれて、ひん曲がるぐらいの
苦労と汗を国民に見せて欲しい。

”汗”とは選挙運動の時にのみ流すものでないことを
国会の場で国民に知らしめて欲しい。

今回のねじれは日本憲政史上
真面目に国政を論じるまたとない機会を
与えてくれたのではないだろうか。

また、そうならねば日本に政治家は要らない。
by shige_keura | 2010-07-14 08:53 | その他
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