8月1日、快晴の日曜日、
戸外の食事で腹も満足の午後2時過ぎ 誰もが眠気をもよおしてくる頃だ。 ここは山中湖畔にあるハンモックカフェ。 その名の通り木々の間にハンモックが吊るされている。 Hammock(ハンモック)とは御存知”吊り寝具” 或いは”吊り床”とも訳されているが 要するに空中寝床である。 起源を辿ればブラジルの先住民が ハマックという名の樹皮で編んだものを 寝床として用いたのが始まりと言われている。 通気性、収納性に優れている所に目を付けた西欧にて 主に、船内の寝具として活用した。 そういえば、戦争映画で出てくる軍艦内、 ハンモックで本を読んでいる水兵の姿が 映し出されたりしていた。 ハンモックは船の動きと同調して ユラユラと揺れていくので 寝相が少々悪くとも 床に落ちる心配が無いのだ。 特に帆船の場合を想像してみるに 船は風向きによって斜めの状態で進んでも ハンモック自体は水兵の状態を保つので 寝ている者にとっては誠に具合がよいのだ。 その後、ハンモックは戸外のレジャー用として 特に夏場のリゾートで活躍するようになった。 最近では日本の避暑地でも じわじわとハンモックの人気が高まってきているようだ。 確かに、ここフジヤマカフェでは 老いも若きも子供達も そして愛犬までもがユラユラと 心地よいまどろみの世界を彷徨っている。 なかにはブランコまがいに 自らハンモックを揺らせている輩がいるが あくまでも静かに身を任せ その安らぎを味わうものなのだ。 孫は二人仲良く 一つのハンモックでじゃれあっている。 避暑地の昼下がり ゆるゆると時は流れていく。
by shige_keura
| 2010-08-22 05:23
| 食
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