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秋の気配  -里の秋ー
10月中旬の山中湖畔、
夏の暑さが長く続いた為
紅葉はさほど進んでいないが
あちこちと秋の気配が濃密に漂っている。
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落ち葉の降り積もった森の小道、
カサカサと音をたてながら歩いていると
突然、静寂を破って羽音が聞こえる。
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バサバサッ!!
山鳩が灰色の空に飛び立っていく。

つい1ヶ月前は緑の世界が覆いかぶさっていたが
今は視界が広がっている。
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小道には栗のイガが散乱している。

リスかイノシシの仕業だろう
イガの中は全てが空っぽだ。

冷え冷えとした空気、
冬の到来はもう直ぐだ。
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不意に昔懐かしい童謡が口をつく。

「静かな静かな、里の秋
 お背戸に木の実の落ちる夜は
 ああ母さんと二人して
 栗の実、煮てます、いろり端」






なんともやるせない、哀愁を帯びた
まさに日本の田舎の晩秋を思い起こさせる
メロディーと歌詞である。

しかし、しかし、
母さんと二人と言っているが
この人は男の子なのだろうか?
女の子なのだろうか?

昔から、直感的に女の子と思っていたが
それで正しいのだろうか?

母さんと二人と言っているが、
父さんはどうしたのだろう?

父さんは既に死んでしまったのだろうか?
それだと可哀そうだなあ。

それとも家計を助ける為に
出稼ぎに行ってしまったのだろうか?
貧しい家庭かもしれない、大変だなー。

いや、そうではない
もう直ぐお父さんが帰ってくるので
二人で栗の実を煮て待っている所なのかな?

親子三人で楽しい夕餉の団らんまであとわずか、
それだといいなーー。

しかし、この推測は全て外れた。

この歌は1945年、戦争直後
NHKのラジオ番組、「復員便り」の中で
川田正子が歌ったのが最初である。

勿論、いまだに現地で抑留されている人、
長い船旅に日本への想いを馳せる人たちを
励ます為の歌である。

彼女がこの歌を歌い終わったとき
スタジオ内はシーンと静まり返り
頬から涙を流す人も居たと言う。

「里の秋」は単なる小学唱歌ではなかった。

日本の不幸な歴史と復興への想いがぎっしりと詰まった歌、
それが「里の秋」なのだ。

ところで、主人公は女の子なのか?
男の子なのか?判然としない。

どなたかご存知の方がおられれば教えて下さい。
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by shige_keura | 2010-10-25 11:13 | | Comments(0)
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