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瞳の奥は何を語る
2010年アカデミー外国語映画賞に輝いた
アルゼンチン映画、「瞳の奥の秘密」は
評判に違わぬ見ごたえのある映画だった。

外国語映画賞,"Academy Award for Best Forein Language Film”は
その名の通り、アメリカ以外の映画で
英語以外の言語の映画に与えられるものだ。

その歴史を辿ると、
第一回は1947年、特別賞の名前の下
イタリアの名画、「靴みがき」に与えられた。

1950年代に入り、名誉賞と名前を改めた。

1951年 「羅生門」   黒澤 明
1954年 「地獄門」   衣笠貞之助
1955年 「宮本武蔵」  稲垣浩

日本映画、大健闘の時代である。

その後、1956年より現在の名前となり
イタリア、フランス映画が席捲していく。

1956年 「道」       フェデリコ・フェリーニ(イタリア)
1957年 「カビリアの夜」 フェデリコ・フェリーニ(イタリア)
1958年 「僕の伯父さん」 ジャック・タチ(フランス)

私の大好きな思い出深い映画が並ぶ。

欧州、日本以外の映画の初受賞は
1976年、アフリカ、コート・デュボアールの
「ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー」だった。

そして2010年南米の国としては初めて
アルゼンチン映画、「瞳の奥の秘密」が選出された。






「迷路のようなエンターテインメント」
「驚愕のラスト!!」

これらが映画の宣伝文句に並んでいる。

物語は退職したノンキャリアの検事が
かつての事件をもとに小説を仕立て
それを今は人妻となった上司の検事に
紹介するところから始まる。

その上司の検事は
男が現役当時想いを寄せていた女性だ。

小説は過去の事件であるから
映画は過去と現在を行ったり来たり交錯する。

これが時として分りにくさを与えるが
映画作りのテクニックが真に巧妙であるので
観客は画面にグイグイと引き込まれていく。

物語には二本の柱がある。

ひとつは殺人事件の真相究明であり
他方は男の女に寄せる想いの深さである。

事件究明の端緒となったのが
一葉の写真の中にある
真犯人の瞳の動きである。

又、同時に元検事の想いの深さも
別の写真中の瞳の動きで
さりげなくヒントとして紹介されている。

更に、殺人事件の裏に潜むテーマが
「極刑」とは何か?である。

最愛の妻をなぶり殺しにされた被害者にとって
加害者の「死刑」は果たして極刑なのだろうか?

ここから先の紹介はするべきではないが、
とにかく、観客に考えるべきテーマとして
投げかけられてくる。

事件の真相究明の場面は重苦しく
気持ちのよいものではない。

しかし、最後の最後に
観客はホット安堵し
心地よい気分となる場面が用意されている。

厳しい映画評論家にとって
このくだりは通俗的だと言うかも知れない。

しかし、映画は娯楽、楽しくあるべきと思う小生は
この最後があってこそである、
その場面は決して驚愕ではないが。

アルゼンチン映画、決して侮るべからず!
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by shige_keura | 2010-10-23 09:46 | | Comments(0)
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