Top
秋の気配  -秋の七草ー
山中湖畔の平野村、
そこは夏の間は若者たちが
テニスコートに溢れかえっている。

この平野から神奈川県に抜ける峠が三国峠、
途中、冨士山の絶景ポイントがあり
アマチュアカメラマンで賑わっている。

但し、この季節、
ここからの素晴らしい眺めは
冨士山だけではな。

三国峠の斜面一杯がススキで覆い尽くされ
典型的な日本の秋を演出している。
c0135543_1120524.jpg

ススキは漢字で、芒とも薄とも書き
字体そのものが寂しげだ。

芒の意味は良くわからぬが
亡の字を思い出させるし
薄にしても濃いの反対だから
散りゆく秋の象徴なのだろうか?

確かに灰色の秋の空の下、
山野を埋めたススキの景色から
明るく希望に燃えた気持ちにはなれない。
c0135543_1120508.jpg

やはり、日本の秋のイメージは
寂しさ、侘しさになってしまうのだろう。





ススキは御存知の通り
「秋の七草」のひとつ、
ススキのほかには萩、桔梗、
撫子、女郎花、藤袴、葛となる。
c0135543_11212466.jpg

「秋の七草」の起源は
万葉集の山上憶良の二首の歌に遡る。

「秋の野に咲きたる花を
 指折りかき数ふれば七草の花」

「萩の花、尾花、葛花、撫子の花、
 女郎花また藤袴、朝貌の花」

朝貌はアサガオと読むらしいが
一般的には桔梗の花と解釈されている。

女郎花はオミナエシ、
字の女郎から想像するような
仇っぽさは感じられぬ黄色い花だ。

一昔前はこの近辺でも盛んに見られたが
今はとんと見かけない。

お女郎さんたちは何処に姿を消したのだろう。

話しはススキに戻るが
長年滞在した欧州ではその姿を全く見ることが無かった。

c0135543_11221235.jpg

辞書でススキの英語名を調べると、
”Japanese pampas grass"或いは
"Silver grass”と出て来る。

そのまま訳せば、
アルゼンチンの大草原パンパスに生育している草の日本種、
或いは銀の草となり
ちっとも寂しくも哀しくもない。
c0135543_11223973.jpg

やはり、日本の秋は独特であり
その代表格がススキになるのであろう。
[PR]
by shige_keura | 2010-10-26 08:35 | | Comments(2)
Commented by おお at 2010-10-26 22:13 x
一昔前、外来種セイタカアワダチソウがいたるところに繁茂していましたが、少なくなったように思いませんか。すすきが生存競争に勝って、駆逐しつつあると、友人が言っています。すすきは根が強靭で、開墾するのが大変だとか。淋しげ、はかなげな外観に似合わずタフ。うーむ、身近にも良く見るような構図かな。
Commented by shige_keura at 2010-10-27 10:59
おお様、コメント有難うございます。

セイタカアワダチソウの衰退についてはこんな話しを聞いています。

自分たちで勢力を拡大に拡大を続け、どうなることかと心配させた。
ところがある時点で自分たちで滅亡を始める、つまり自壊作用(?)を
起すとか????

こちらは勢力を拡大する前にとっくに壊れてしまいましたが・・・・
<< 秋の気配  -綺麗な花には・・・・- 秋の気配  -里の秋ー >>



2007年9月末にこちらに引っ越してきました。
→過去のブログを見る


ホームページ 



LINK 


LINK FREE

このブログの写真・テキストの無断使用はお断りします。

(c) 2007 shige_keura. All rights reserved.