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梅の季節に梅供養  前編
ここは、西麻布というよりか
私の慣れ親しんだ旧町名では
麻布、高樹町にある長谷寺(ちょうこくじ)、
曹洞宗の名刹だ。
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この辺り、高樹町は小、中時代、私のテリトリー内だったのだが
このような立派な寺が存在していたこと、全く記憶に無い。
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長谷寺を訪れたのが1月26日、
境内にある梅ノ木は
満開の花をつけていた。
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ひょっとすると、私は梅の花に導かれるように
ここに眠っている一人の女性のお参りに来たのかもしれない。
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彼女の名前は、花井お梅。

私には縁もゆかりもない人だが、
日本映画史の発展の中で
お梅の名前を見つけたのが
今日の墓参の発端だ。




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社務所で場所を確認し
探し当てたお梅の朽ち果てんばかりの墓石が
彼女の活躍した昔を物語っていた。
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お梅は元治元年(1863)生まれ
大正5年(1916)に死ぬまで
主に花柳界を中心に活躍したのだが、
後にある事件がもとで
稀代の毒婦としてあまねく知られるようになった。

その証しが、墓の横にある
比較的新しい歌碑である。
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この歌碑はこの歌の作詞者、藤田まさとが
昭和53年(1978)に建立したものだ。

碑に刻まれている歌詞を紹介しよう。
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「十五舞妓であくる年、 花の一本ひだり褄
 好いた惚れたの大川の、水に流した色の数、
 花がいつしか命とり・・・」

この歌は空前の大ヒットを記録したのだが
一番から三番まであるオリジナル歌詞には
この文句は出てこない。

歌碑には刻まれていない
オリジナル歌詞の出だしを言えば
ご同輩ならば誰でもが
「あっ!あの歌か!!」と分るはずだ。

「浮いた浮いたと浜町河岸に
 浮かれ柳の恥ずかしさ
 人目しのんで小舟を出せば
 すねた夜風が邪魔をする・・・」

そう!!この曲は、
文豪、川口松太郎が1935年世に出した
「明治一代女」の直後に発表された同名の歌で
絶妙の歌詞と節回しで一世を風靡した。

墓の横にある歌碑(1978年建立)を良く見ると、
歌の題名として、「新・明治一代女」とある。

これは、恐らく、「明治一代女」の発表時(1935年)
作詞家、藤田まさとが言い尽くせなかった胸の内を
あらためて「新・明治一代女」に託したのであろう。

さて、ここで、年代を整理してみよう。

1863年  花井お梅誕生

1887年  花井お梅事件(箱屋事件)勃発

1935年  「明治一代女」、小説と歌が世に出る

1978年  歌碑、「新・明治一代女」建立

新・明治一代女と明治一代女の間に43年の歳月があり
更に、事件と明治一代女が世に出るまでに
実に48年の空白がある。

そして、花井お梅が日本映画に残した足跡とは?
一体どうなってるのであろうか?

続きは明日に、
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by shige_keura | 2011-02-07 08:56 | | Comments(0)
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