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眦を決する
「眦を決する」、
”まなじり”を決する、
良く使われる言葉だが
本来の意味はどのようなことなのだろう?

眦(まなじり)とは”目の尻”
つまり”目じり”である。

”決する”とは、ここでは決めることではなく
決裂すること、即ち”切れる”ことを意味している。

「目じりが切れるくらい目を大きく見開いて
 事の成就に当ることだ」

「眦を決した戦い」、
昔はプロ野球の世界でも見受けられた。

満天下の後楽園球場、
マウンド上は巨人のエース、別所、
傲然と胸を張り辺りを睥睨している。
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のっしのっしと打席に入るは、阪神の主砲、藤村、
別所何するものぞ!
眼光爛々と物干し竿バットを構え相手を威嚇する。
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両軍中心選手の
眦を決した戦いの火蓋が切られようとしている。
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戦後の日本高度成長と共に
名選手の真剣勝負の数々で
プロ野球も黄金時代を迎える。

金田対長嶋はもとより
長嶋対村山、王対江夏、
それらは、名だたる剣豪同士の
真剣勝負の趣があった。
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打者対投手だけではない。

西鉄の稲尾と南海、杉浦の息詰まる投手戦。

スコアボードには0が並んでいく。

静かな、しわぶきひとつ起こらない
息を呑むような緊迫感が
球場全体に漂っていた。

今となっては懐かしい勝負の世界を思い出したのは
プロ野球に関するひとつの記事が発端だ。

それは、2月17日の日経新聞のスポーツ面、
豊田泰光さんの記事に”我が意を得たり”の気分となったからだ。






豊田さんの記事のタイトルは
「なれあいにファン幻滅」である。

本文の中で、豊田さんは
試合前、試合中に敵味方の選手が
仲良く話している光景、
すなわち「なれあいの光景」に
ファンは幻滅していると戒めている。

更には”球宴”がお祭りと言えども
投手が予め直球勝負を宣言するのは
馴れ合いの極地そのものと切り捨てている。

まさしくその通りで
戦う前に自分の投げる球を公開するのは
極端に言えば八百長になるだろう。

そんな勝負、本当のファンならば見たくないのは当然だ。

とにかく、テレビで見ていても
敵味方の選手がニコニコ笑って喋ってる場面が多すぎる。

昔は球宴と言えども
選手はニコニコ、ヘラヘラなどしていなかった。

特に、人気に押されていたパリーグの選手は
このときこそセリーグを粉砕せんものと
目を吊り上げて勝負の世界にのめりこんでいた。

それにひきかえ、今のオールスター戦、
人気選手をコーチボックスに立たせることで
ファンの人気を取ろうとしている。

そんな、手抜きの、オチャラケたサービスで
本当のファンは喜ぶと思ったら大間違いである。

今、大相撲の世界は
八百長問題で揺れに揺れている。

プロ野球も是を他山の石として
誤解を招く”馴れ合い”は禁止して欲しい。

学生野球、特に高校野球が好まれるのは
そこに”眦を決した戦い”が凝縮しているからなのだ。
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by shige_keura | 2011-02-21 08:44 | スポーツ | Comments(0)
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