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異国情緒 -霧笛はもう聞こえないー
大仏次郎記念館から神奈川近代美術館を結ぶ道に
赤レンガの洒落た橋が架かっている。
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昭和61年に架けられた橋の名前は「霧笛橋」、
無論、大仏次郎の同名の小説に由来している。
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霧深い夜、この橋に佇めば、
どこからともなく、寂しげな
霧笛の音が聞こえてくる。
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そして、流れる音楽は
勿論、赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」。

”霧の波止場に帰ってきたが
 待っていたのは悲しいうわさ
 波がさらった港の夢を
 むせび泣くよに岬のはずれ
 霧笛が俺を呼んでいる”

この歌を筆頭に
霧笛は多くの歌に映画に取り上げられてきた。

巷で人気のある霧笛なのだが
実は、もう絶対に聞くことが出来ないのだ、
喩え「霧笛橋」の上で耳を澄ませていても。

               (神奈川近代文学館、建築は浦辺鎮太郎)
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”霧笛”、皆さんはこの寂しげな音色が
何処から聞こえてくるとお思いであろうか?

陸地からか?或いは海上からなのか?

私は長い間、霧笛を誤解してきた。

霧笛とは霧深い中を航行中の船が
衝突を避ける為に発する警告音だと思っていた。

すなわち、霧笛とは海上から聞こえてくるものと信じ込んでいた。
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これが大きな間違いであった。

天候不良で視界の効かない中での航海、
船舶からも勿論警戒音を発するが
それは霧笛ではなくあくまでも汽笛なのである。

それでは、霧笛の発信地はどこかと言うと
それは陸地の我々が良く知る灯台なのだ。

霧などの自然現象による視界不良は
時として灯台の光の役目を無能にしてしまうが、
その非常時に、灯台が発する警告音が霧笛なのだ。

               (襟裳岬の灯台にあった霧笛発信装置)
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しかしながら、近年、GPSの普及により
警告音、霧笛を発する必要性が無くなったのである。

その結果、2010年3月末を持って
日本の全ての灯台から霧笛が姿を消してしまった。
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だから、霧笛橋でいくら待っていても
”霧笛は俺を呼んでくれない”のだ。

「残念!!」
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by shige_keura | 2011-02-25 08:40 | | Comments(0)
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