無計画停電と読み間違えているのではないか?
そう思えるほどの計画停電なるものが始まった。 電気は点いて当たり前、 我々に沁みついた常識が覆されると 誰しもがその不便なこと、不条理なことに苛立ちを覚える。 東京湾を見下ろす絶景の高台で 生活している友人の言葉。 「まわりは真っ暗なのに 横須賀基地、周辺は煌々と明かりがともっている」 真の闇と煌びやかな明かり、 それは奇妙極まりのないコントラストから生じる違和感と 見る人の胸に割り切れなさが生じても当然だ。 人々はこの非常事態に それぞれが対策を考え実行している。 しかしながら、これから紹介する主人公のアイデアほど 素晴らしく、そして前向きなものはないと驚いている。 彼の凄いところはこの逆境を逆手にとって 遊び感覚で対策を自分で構築してしまう事だ。 この画像がその素晴らしき戦果である。 これは計画停電用、緊急自家発電ランタンである。 電源は何処から持ってきたのだろうか? そして、電球は何を利用したのだろうか? 笠はどうやって作ったのだろうか? この話を聞いて、 「暇だね、全く」と笑い飛ばす人もいるだろうし、 「凄いね、これは!!」と敬服する人もいる。 私は文句なく後者に属している。 彼のアイデアも秀逸だが この世情騒然としたときに あくまでも前向きに、しかも余裕を持って 事に当たる姿勢が素晴らしい。 彼は生まれも育ちも逗子の海のそば、 多彩な趣味の一つが釣りである。 彼の今回の傑作は、趣味の釣りに原点がある。 すなわち、電源は釣りの電動リール用、 12ボルトのバッテリーを使っている。 続いてはライト、電球だ。 彼は悠然と自動車販売店に行き、 1,500円の安物ヘッドライトを購入した。 お次はランタンの笠である。 これについては奥様とひと悶着あったかどうかは知らぬが、 彼の言をそのまま借りれば 廃棄寸前の花を活ける竹籠を流用した。 あとは、もともと手先が器用な彼のこと、 あれよあれよというまに傑作が完成した。 今は、停電以外の時でも 煌々としたヘッドライトの輝きの下 幸せな食事をかみしめているとのことだ。 満面笑みを浮かべ 食後の渋茶を旨そうにすする彼の顔が目に浮かぶ。 尚、彼は既に夏の対策も視野に入れている。 不安定で無計画の東京電力、 このままいけば恐ろしいのが夏場の電力消費だ。 そのときは、またまた無計画停電が始まるかも知れぬ。 真夏の停電、エアコンは勿論の事 普通の扇風機も使えない、 さりとて団扇、扇子を長いこと使うのは難儀だろう。 その時の為に、彼が考えてる対策の品、 それは緊急用の扇風機だ。 ひょっとすると、そのときは氷屋から氷柱を仕入れ 見事で涼やかな氷細工を仕上げ 緊急扇風機に当たりながら麦茶でも飲んで 涼を楽しんでいるのではないだろうか。 夏の日を迎えるのが楽しみになってきた。 名人手作りのエコで風雅な品々、 ご注文はお早めに! お値段は当人とご相談ください。
by shige_keura
| 2011-03-21 09:08
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