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春の信濃路 -素敵な美術館、松本編-
最近の観光地の特徴の一つに
ひとまわり小型で可愛い”まち周遊バス”を走らせていることだ。

1日券を購入すれば、乗り降り自由
町の観光名所をぐるりと回れるのだから便利至極だ。

この松本にも3台の周遊バスが市内を循環しているが
中の1台には”水玉乱舞号”という特別な名前が付いている。
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これは、この町が生んだ世界的な前衛芸術家、草間弥生が
彼女のトレードマークである水玉をモチーフにデザインしたものだ。
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私が彼女の作品を初めて見たのが十和田現代美術館前、
そこにはカラフルでユニークな作品の数々が
官庁街の松並木に沿って展示されていた。
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               (十和田現代美術館前の弥生の作品)
しかしながら、彼女が松本市出身とは今まで知らなかった。
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今、草間弥生の奇抜で目を引く作品が
松本市近代美術館に常設展示されている。
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明るく清潔な美術館正面入り口前の広場には
彼女制作の巨大オブジェが
これ以上ない存在感を持って迫ってくる。
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たまたま訪れた日が雨模様、
雨にぬれたアスファルトにも彼女の作品が浮かび上がり
晴れた日とは一味違った景観を生み出している。
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草間弥生は1929年だから、今や81歳なのだが
彼女の制作意欲は衰えを知らない。
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ならば、彼女は幼少期から健康であったのか?
それが全く逆で少女期より
”総合失調症”に悩まされてきている。
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彼女の病は、幻覚、幻聴にさいなまされること、
毎日、悪夢のように襲ってくる敵の強迫で
神経はズタズタにさいなまされていった。

絶体絶命の弥生が取った最後の手段が
悪夢の正体、幻覚、幻聴を自分の作品に描くことだった。
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これは、常識的には考えられない行動だ。

1秒でも1分でも逃避したい幻覚、幻聴、
それとまともに向き合い形として表わしてしまう事なのだから。
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彼女の作品は私にとって好き嫌い、
好む、好まないの対象ではなく
ただ弥生の持つエネルギーに圧倒されるだけだった。

1957年弥生は渡米し、
アメリカでの過激なパフォーマンスもあって
1960年代は現地で”前衛の女王”の異名を取った。

1973年親友のパートナーが死去し
体調を崩した弥生は日本に帰国した。

その後、暫くは彼女の活動は低下したが
1990年代以降積極的に制作を再開している。

彼女の眼光は人を寄せ付けぬほどに鋭い、
奇抜なカラーに染め上げた髪、
好んで身につけるショッキングなファッション、
どこに悩みを抱えているのだろうと訝しくなる。

しかし、それは悩みに対峙する
彼女が取った、精一杯の虚勢なのかもしれぬ。

草間弥生、超個性的な外見に
超繊細な神経が隠れている気配がしている。

とにかく、凡人の私からすれば測り知れぬ御婦人である。
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一体全体彼女に衰えが来るのだろうか?
今後の弥生の活動に注目してみたい。
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by shige_keura | 2011-05-23 16:51 | | Comments(0)
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