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旧ユーゴを巡る -混乱のシャープペン-
今回はクロアチアを発祥とする品物についての話題だ。

先ずは表題とは関係無いお話である。

この画像は首都ザグレブで写したものだが、
民族衣装を着飾った若いカップルは
単にデートしているわけではなく
或る品物の宣伝の為に手をつないで歩いている。
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その品物は男女のいずれかが身につけているものだ。

さー、お分かりか?

身につけている人は男性、
我等御同輩、男子とすれば必ずや
ある時期は必携の品であったはずだ。

それは、男性の首に巻かれている赤いスカーフ、
これが世界でのネクタイの発祥とされている。
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ネクタイを欧州ではクラヴァットと呼んでいるが
これは、クロアト(クロアチア人)から派生したものだ。

時は17世紀、フランスのルイ14世を守る為
多くのクロアチアの兵士がパリに向かった。

その時、彼等は無事帰還の言わばお守りとして
妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いたのだ。

それを見たルイ14世が
側近に「あれは一体何だ?」と尋ねた。

ところが、聞かれた側近はクロアチア兵士の事と勘違いし、
彼等は「クロアト」ですと、答えたのがクラヴァット命名の起源である。

今や、電力節減、クールビズ等で
ネクタイの登場が少なくなってきたが
妻、恋人の祈りが込められた大切な品物が発端であったことを
偶に首に締めていくときは思い出してほしい。

決して、バーや料亭に
お洒落していく時のものではないのだ。

ザグレブをはじめクロアチア各都市
有名な高級ネクタイ屋を見かけた。
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中には1本、10万円と法外な値のついているものもあったが、
いずれにせよ、爺にはもはや関係ないので
素通りをしたことは言うまでも無い。





さて、表題の「混乱のシャープペン」である。

ザグレブのホテルのロビーで見た或る人物の写真だ。
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この人の名前はペンカラ氏、
素敵な名前とは言い難いが
シャープペンの発明者であると言う。

彼が発明した時は1906年、
今でもその子孫がペンカラブランドを守って
クロアチア経済、外貨獲得に貢献しているそうだ。
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さて、日本ではシャープペンと言うが
欧州ではメカニカル・ペン(Mechanical pen)、
アメリカではプロペリング・ペン(Propelling pen)と言う。

日本でのシャープペン発明と命名の通説は次の通り。

発明者、並びに命名者は早川徳次氏、
彼は当時、早川金属鉱業ー早川電機、
今のシャープ創業者である。

シャープの創業者がシャープペンを名乗った!
随分と出来過ぎた話だ。

しかし、早川氏が発明した時は1915年だから
この時は、会社名がシャープになるとは思っていなかったであろう。

では何故、氏がシャープ・ペンを名乗ったのだろうか?

ここに、もう一人のシャープ・ペン発明者が出現する。

その人は英国人、S.モルダン、
彼は1822年にシャープぺンを発明し
アメリカで"Eversharp Pencil”の商標の下に販売した。

従って、恐らく早川氏は、この名前から
自分の作りだしたメカニカル・ペンにシャープを冠したのだろう。

しかし、英国人のモルダン氏の発明は
ペンカラさんよりもずっと早いにもかかわらず
クロアチアの氏もシャープペンの父と言われている。

シャープ・ペンにも様々なメカニズムがあるようで
複数の発明者が存在していてもおかしくはないのだが。

たかがシャープペン、されどシャープペン
奥行きは意外と深いのである。
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by shige_keura | 2011-06-29 17:23 | | Comments(0)
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