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山中日記 -思い出のホットドッグ-
7月12日(火)、今日も真夏の青空が広がっている。
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ここは、山中湖畔のハンモックカフェ、
林を通り抜ける風に当たりながら
軽い昼食、ホットドッグとアイスコーヒーを食べに来た。
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辛子をたっぷりと効かせたホットドッグにかぶりつく、
「旨いねーー!!」
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吾等世代にとっての若かりし頃のアメリカの味といえば、
これはホットドッグであり、ハンバーガーでは断じてない。

小学生から中学時代、
手頃で簡単な昼食としてよく楽しんだものだった。

我が家でも時々登場したが
何故か、ホットドッグは外で食べる方が旨かった。

その理由は、当時ホットドッグ用の
大き目のソーセージがなかなか手に入らなかったことと、
パンの仕上がりのふっくらとした感じが家庭では見劣りしたことだろう。






今でも思い出すホットドッグの名店が二軒、
ひとつは銀座松坂屋の地下1階の立ち食いスタンドで、
立ち寄るたびに3,4本ぺろりと食べたものだった。

私にとって当時の豪勢な一日とは、
先ずは日比谷の映画街に朝一番で飛び込む。

ロードショー料金は150円なのだが、
朝一番に限っては全館自由席、
だから、いつもは座れない指定席でふんぞり返ることが出来た。

映画館を出た足が向かう先は
銀座のヤマハ楽器店、
そこで今見た映画のテーマソングや
流行りのポップスのレコードを見て回る。

高価なLPには目も向けず
視線の先に有るのは通称ドーナッツ盤、
確か350円程度ではなかったか?

しかしながら、殆どの場合、
見るだけで結果としては何も買わずに店を出る。

何故かと言うと、お昼に近づき無性に腹が減ってくる。

そうなると350円浮かせば
松坂屋でホットドッグが2本は食べられるからだ。

満ち足りた気分で松坂屋を出て
目の前のバス停で日本橋室町から目黒行きのバスを待つ。

まさに充実至極の1日なのだが、
中学1,2年の餓鬼が松坂屋の地下でホットドッグを食べていた???

どうにも自分ながら訳の分らぬ子供であった。

松坂屋の上を行く最高のホットドッグ、
これは後楽園球場バックネット裏2階席に止めを刺す。
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パン、辛子、ケチャップ、勿論ソーセージ申し分なしなのだが、
極めつけはスタンドの上においてある薬味入れ、
中には細かく刻んだキュウリとタマネギのピクルスが入っている。
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出来上がったホットドッグに
好きなだけピクルスを挟み込み
辛子と、ケチャップで・・・・・・、
これが、まさに絶妙のハーモニーである。
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私は密かに”魔法のピクルス”と命名し
それこそ、ふんだんに混ぜ込んでいたものだった。

ただひとつの難点は、値段が高めであったため
1本で我慢しなければいけなかったことだ。

今に、腹いっぱい後楽園のホットドッグをと思っているうちに
おめあてはいざ知らず、球場が無くなってしまった。

今の、東京ドームのホットドッグ、
冗談ではない、まさに後楽園とは月とスッポン、
巨人が落ち目になるとホットドッグにまで伝染する。
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あの時のホットドッグを頬張りながら
星空或いは青空の下、
天然芝と土のグラウンドで繰り広げられる熱戦を見たいものだ。
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by shige_keura | 2011-07-27 18:06 |
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