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二転三転、古豪消ゆ
8月6日、蒸し暑い土曜日、
今日は66回目の広島原爆記念日、
そして第96回高校野球夏の大会の開幕日だ。
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開会式に続く第1試合は、
群馬代表、甲子園初出場の健大高崎高校、
対するは甲子園、春夏合わせて22回出場の古豪、
愛媛代表の今治西の顔合わせだ。

そうか、今治西か・・・・・
テレビの前にどっかと腰を落ち着けた。

高校球児を率いる監督数々居れど、
私がひそかに「二大監督」と呼んでいる人がいる。

ひとりは今日の主役、今治西の監督、
もうひとりは新潟の日本文理を束ねる監督だ。

なぜ、二大監督かというと、
日本文理監督が大井さん、
そして今治西監督が大野さん、
ともに頭に"大"をいただく名監督だからだ。

私の大好きな二人だが
ベンチでの采配は対照的、
それは二人の年齢差から来ているのだろう。

慈愛に満ちた表情で
優しく部員の後押しをする大井さんは70歳近く、
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一方、精悍な表情、熱血指導の大野さんは39歳、
今まさに監督として脂が乗っている時だろう。
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二人の笑う表情はチャーミング極まりない。

仏様の微笑を思わせる大井さんにたいし、
真っ黒に日焼けし、常に力のこもった眼光、
その目が緩むときの大野さんの優しさがなんとも魅力的だ。

そして、何といっても大野監督の本領発揮が
ノックするときの立ち姿である。

懇切丁寧に試合を想定したかのようなノックの打球が
時には強く、時には癖球として
野手の前に、横に転がっていく。

この人のノックを受ける球児はさぞかし幸せなことだろう。

さて、この試合は大野監督としては
予期せぬ不幸な結果が待ち受けていた。





序盤の3回までは
どちらが初出場か分からぬほど
今治西は健大高崎に一方的に押しまくられた。

得点は0-3、健大高崎の
2ランスクイズ、ディレード・ステイールが
面白いように決まった。

初出場の健大高崎としては
さぞかし甲子園の風が心地よかったことだろう。

一方の今治西は無安打で中盤の4回に入った。

ぐうの音も出ぬ展開、
大野さんはベンチの中央で仁王立ちとなって
選手を叱咤激励した。

その効果がてきめん、
4回裏、相手守備のちょっとした乱れを突いた
今治西の見事なたたみかける攻撃、
あっという間にスコアは5-3で逆転だ。

その後、1点づつ取りあって最終回、
ここで健大高崎にでた2本のポテンヒットが
大野監督として思いもよらぬ初戦敗退の結果を招いてしまった。

発端は先頭右打者のライト前、
サヨナラ安打は左打者のレフト前、
どんづまりの飛球がポトンと芝生に落ちた時、
古豪、今治西高校の初戦敗退が決まった。

大野監督にとって、今日の敗戦は奇妙な味がしたことだろう。

どこにも間違いは無かったと思うし
序盤の不利な展開の中で打つべき手はすべて講じた。

逆転後は彼の筋書き通りに試合は進んだ、
ただ、9回先頭打者のポテンヒットが出るまでは・・・・・

今年の夏、彼の精悍な顔がこれで見らぬのは寂しいが
きっと、更に逞しい若者を引き連れて
甲子園に戻ってくるに違いない。
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by shige_keura | 2011-08-09 10:15 | スポーツ | Comments(0)
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