8月10日、酷暑の甲府盆地、
昆虫展のあとに向かったのは この地で人気上昇中の蕎麦屋、「おく藤」だ。 何故、人気上昇中かと言えば この店は”鶏モツ”を引っ提げて 第5回、B級グルメ、ゴールドグランプリに輝いたからだ。 12時には若干時間があるとは言え、 駐車場は、ほぼ満車、席待ちの盛況だった。 しかし、これで安心してはいけない、 なにしろ”B級”の文字が問題だ。 さて、二人の孫、味に対する そのテ―ストはまるで違う。 ファミリーチェーンには見向きもしない兄、 一方、デニーズ系が大好きな弟、 果たしてB級グルメの軍配は如何に? 注文した料理が運ばれ、「イタダキマス」、 暫くして兄の箸の動きが止まった。 鶏モツには箸もつけず 天ざるも食欲旺盛な彼にしては 珍しくも随分と残している。 テンションは下がり、目の精気は消え、ぼそっと一言、 「ここの蕎麦おかしい、のびてる」。 それまで快調に箸を進めていた弟、 兄の一言を聞いてこう言った。 「ここの人たち、のびた蕎麦が好きなんだよ!」 「おいおい、大きな声で言うんじゃないよ」 しかし、孫のコメントは”ピン・ポーン!!”、大当たりだ。 更に、鶏モツも甘ったるく B級とは言え、ゴールドが泣く。 ここは勝沼のブドウ園、「金盛園」。 甲州の葡萄種、「甲斐路」の巨木、 見事な枝ぶりの下は盆地の暑さを一時、忘れさせてくれる。 そして、芳醇なブドウと桃、 これぞ、産地ならではの味である。 孫どもは先ほど蕎麦屋の不調を取り返すかのように 味見の果物を頬張っている。 ここで、孫たちに嬉しいサプライズがあった。 ブドウ棚の下に置いてある小さな木箱、 その中には、先ほど昆虫展で展示されていたかと みまごうような立派なカブトムシが何匹も動いている。 一心不乱に見ていた孫たちに ブドウ園の人が声をかけた。 「もし、好きなら持って行っていいよ」 「!!!!!!!!!!!」 孫たちの目が途端に輝いたことは言うまでもない。 「僕、こっちの大きいの貰おうかな??」 「オレは、そっちの珍しいのがいいな!」 いっときのカブトムシ争奪戦が無事終了、 満面笑みをたたえた孫と共に金盛園をあとにした。 しかし、なんとまー、ご立派なカブトムシだこと!!
by shige_keura
| 2011-09-01 08:53
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