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老いてなお盛ん!!!
この人の生まれは1933年だから
今年で78歳になろうとしている。

普通ならば現役からはとっくに引退、
又、現役だとしても相当にくたびれているはずの年齢だ。

しかしながら、この鋭い切れ味!!
まるで年を経るたびに若返っていくようだ。

映画監督、ロマン・ポランスキー、
この人ほどマスコミを賑わせた監督もいないだろう。

父はユダヤ教徒のポーランド人、
母はロシア生まれのポーランド人とくれば
第二次大戦で相当な目に会ったことは容易に想像できる。

その通り!戦時下、ナチスの作ったゲットーに押し込まれ
すんでのところで、父の手配で脱出、
その後、母はアウシュビッツで虐殺されてしまう。

1962年、「水の中のナイフ」、
題名も内容も一風変わった映画で注目を浴びる。

彼がマスコミの一面を飾ったのが1969年、
「吸血鬼」で知り合い結婚したシャロン・テ-トが
カルト教団に殺害されてしまう。

そのとき、彼女はポランスキーとの間に出来た子を
みもごっていた。

更に、彼の名前が世間の注目を浴びる事件が起きた。

アメリカで起きたポランスキーの少女暴行容疑である。

この時、保釈中の彼はアメリカを出国、
以来、アカデミー賞受賞の時も含め
二度とアメリカの土を踏んでいない。

彼の取った行動から
限りなくクロであると判断せざるを得ない。

こんな、前歴のある彼ゆえに
私は彼の作品を敬遠してきた。

「ローズマリーの赤ちゃん」、「チャイナタウン」
数ある話題作を世に送ったとは言え。




2002年に公開された「戦場のピアニスト」、
これが私にとってポランスキーを見直すきっかけとなった。

ナチに占領された町、
見つかったら殺される!

敵の目から逃れるべく
恐怖に身を震わせ廃墟を彷徨うユダヤ人ピアニスト。

全編、緊迫に溢れた話が展開する中、
人間の冷徹な心を垣間見させたラストが秀逸だった。

そして、今回彼が手掛けたのが、「ゴーストライター」。

元イギリス首相の伝記を手掛けていた
ゴーストライターが事故死してしまう。

完成を任された新たなゴーストライターが
過去の記録を調べているうちに
何時の間にか彼は・・・・・・・・。

不安、恐怖、疑問、危険、に満ちた展開、
決してむごたらしい場面が出てくるわけでもないが
ある意味、怖い、怖いお話である。

何気ない言葉の中に隠された重大なヒント、
それが解き明かされる最後の最後で
観客は漸く事の真相に辿りつく。

ポランスキーの冴えた腕、
それはまさに驚異的と言っても過言ではない。

歴史上の名監督、
例えば、黒澤明、ジョン・フォード、そしてヒッチコック
彼等でさえ年には勝てず晩年は駄作を繰り返した。

ポランスキーの、このエネルギー!!
一体全体何処から湧きあがってくるのだろう?

尚、かつてのジェームズ・ボンド役者、
ピアーズ・ブロスナンが元英国首相に扮し
何となくブレア元首相を思い起こさせるのも御愛嬌だ。

私にとって本年ベストスリーに入る作品となるに違いない。
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by shige_keura | 2011-09-11 17:12 | | Comments(0)
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