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楽しからずや! (かもめが翔んだ日)
「かもめが翔んだ日」と言っても
渡辺真知子のヒット曲のことではない。
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熱海-初島、僅か25分の船旅の間
ひっきりなしに船に向かってカモメが翔んでくるのだ。
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正確に言うと、船に向かって来るのではなく、
乗客が手に持つ、”かっぱえびせん”目当てに翔んで来るのだ。
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日本に生息するカモメは
大きく分けて8種類。

ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、セグロカモメ、
オオセグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメ、ミツユビカモメである。
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船の周りを舞っているのが
どの種類かはっきりしないが
ふと昔の光景を思い出した。

それは、1990年代初頭の事、
場所はキラキラと太陽輝く、南仏は
マルセイユ郊外の素適なホテル
「プティ・ニース」に滞在していた時のことだ。





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このホテルは、故池波正太郎氏お気に入り、
随筆集、「ドンレミイの雨」の中に
”プロバンスの碧空”として取り上げられている。

「マルセイユの騒音は、ここへ来ると岬ひとつへだてただけで、
 まったく無縁のものとなる。
 大きくはないが、海辺の白いモダンなホテルで、
 環境としては、屈指のホテルである。
 ・・・・・・・・・・・・、
 青い空と海が灰色になり、
 海に浮かぶ、いくつもの白い岩の小島の彼方が
 ピンク色に染まりはじめた・・・・・・」

まさに居心地の良いホテル、
プールサイドに腰を据え
波間に朝日煌めく地中海を愛でながらの
朝食は、これまた格別だ。
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濃厚なオムレツ、新鮮な土地の野菜を食べ終え、
カフェオレを楽しんでいた時、
手すりに居た一羽のカモメがジリジリと近づいてきた。

青い空をバックに白いカモメ、
実に絵になると見入っていたのだが・・・・・・

そばでみるカモメの顔は冷酷極まりなく
その嘴は鋭利な刃物を思わせる。

どうも、吾等が残した朝食のおこぼれを狙っているようだ。

”君子危うきに近寄らず”とばかり
親子が席を立った瞬間、
件のカモメは目にもとまらぬ早業で
テーブルの上のバターの塊をくわえ、
中空に飛び去ってしまった。

あのカモメは絶対にコレステロール過多となったに違いない。
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一方、船に飛来し、かっぱえびせんを狙うカモメ、
きっと、塩分過多で高血圧症に悩んでるに違いない。
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”かもめが翔んだ、かもめが翔んだ、
 えびせんくわえて、かもめが翔んだ・・・・”
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by shige_keura | 2011-12-15 09:02 | | Comments(0)
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