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2年ぶりのブイヤベース
ブイヤベースとは、もとをただせば
南仏の漁師町、マルセイユの田舎料理が発端だ。

即ち、売れ残った魚介類を
漁師たちが大鍋で煮込んだもの。

新鮮な魚が沢山入っているので
不味かろう訳が無い。

日本でも、この手の郷土料理は
昔から存在していた筈であり、
違いは和風か洋風かの味付けにある。

特に、ブイヤベースは
サフランの霊験あらたか、
スープが黄色みがかった濃縮極まりぬ味となる。

その昔、マルセイユで飛び込みで入った店の
ブイヤベースのスープが美味しかったこと!!

白いご飯の上にかけて食べたら
さぞやさぞ、美味しいだろうな、と思ったものだった。





ここは、青山霊園の向かいにある
フランス料理店、「シェ・ピエール」。
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ここの御主人はブリタ-ニュ出身だけに、
肉料理も美味しいが海鮮ものが売りであり、
中でも、ブイヤベースは絶品!

まろやかで、濃厚な味、
おまけに味を2回楽しめるように
特製のソースがついてくる

いちょうの葉っぱも舞い散る12月中旬、
2年ぶりで、この店のブイヤベースを楽しみにやってきた。
2年ぶりのブイヤベース_c0135543_217740.jpg

フランスのビストロを思わせる飾らぬ店内、
柔らかな日差しが降り注ぐ窓際の席、
居心地はすこぶる良い。
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テーブルの上には、前と変わらず
フランス郷土料理の数々を紹介してある
ランチョン・マットが敷いてある。
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ラングドック地方の肉煮込み鍋、「カスレ」、
アルザス地方の「シュ-クル―ト」、
ノルマンディの血のソーセージ、「ブダン」、
そして、南仏には勿論、「ブイヤベース」である。

先ず最初は季節的に生ガキをやらねばならぬ。
2年ぶりのブイヤベース_c0135543_2181363.jpg

カキは基本的にはフライが一番と思うのだが
季節に一回は生を味わうべきだろう。

的矢から店直送のカキに
レモンをたっぷりと絞る。
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口に含んだ途端に磯の香りが広がって
白ワインとの相性はバッチリだ。

その次は、オーナーお勧めの
各種キノコのソテ-とホワイト・アスパラガスのサラダ。
2年ぶりのブイヤベース_c0135543_2185663.jpg

そして、いよいよ待ちかねたブイヤベースの登場!

濃厚なスープの中に
新鮮なオマール海老、アサリ、
ホタテ、イカがたっぷりと入っている。
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先ずは、魚介のだしの旨みが凝縮されたスープを味わい、
途中からは秘伝のソース(ニンニク、オリーブ、卵等)を加え、
二種のスープを楽しむ。
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ハーフ・ポーションにしてこのボリューム、
良心的なこと、嬉しい限りだ。

甘いチョコレート系のデザートと
苦いエスプレッソをいつものごとく〆として、
腹は一杯、満足も一杯。

料理とワインで火照った顔に
北風が気持ちが良い。

今日は晩飯は抜きだ!!
と、この時だけは思って店を後にした。
by shige_keura | 2011-12-20 21:12 |
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