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有馬の思い出
明日、12月25日、中山競馬場で
暮の大一番、有馬記念が行われる。

今年は、三冠馬、オルフェーブルと
引退レースとなる、女傑ブエナビスタの対決もあり
クリスマス有馬の期待がいやがうえにも盛り上がっている。

有馬記念が来ると、必ず思いだす
一頭の見てくれは貧相な馬が居る。

1967年、下馬評を覆し、
当時は最大の着差、6馬身をつけて
グランプリホースに輝いたカブトシロ―である。

カブトシロ-は2歳から6歳まで
何と69回も出走している。

今回、有馬記念に出走する、
同じ6歳のアーネストリーの22戦と比べ
驚異的な出走回数だ。

カブトシロ―は、その間、
有馬記念、天皇賞制覇をはじめ14勝、2着7回、
掲示板に乗る5着(賞金獲得着順)以内を45回も記録している。
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安値で取引されたことを考えれば
これほど馬主孝行の馬は居ない。

しかし、一方では競馬ファンから
これほど罵声を浴びた馬も居なかった。

馬っぷりも貧弱で冴えない毛艶、
「ドブネズミのバカやろ-!!嘘つきめー!」





デビュー戦、単勝発売枚数僅か85票、
超最低人気ながら3着に入着した時から
早くもこの馬の性格、”すなわち人気どおりには走らない”
の兆候が表れていた。

そして、この馬の勝ち方が異常だった。

スタートして向こう正面、
今テレビ中継すれば、この馬の姿は画面に入らぬだろう。

まるで、レースを諦めたかのような走り、
我関せずと、最後方を行くカブトシロ―、
馬券を買わなかったファンは冷ややかに、
勝ったファンは諦め顔に”ドブネズミ”を見守ったものだった。

ところが、最後の直線に差し掛かるやドン尻強襲!!
ものの見事に追い込みを決めるときもあるのだ。
               (天皇賞を追いこみで勝利したとき)
c0135543_1050047.jpg

しかしながら、そのままレースを棄ててしまうことも度々だった。

それが決まって、人気が有る時には走らない、
人気が落ちた時に走るので、
いつしか、「オッズ(馬券売り上げ)を嘲笑う馬」、
「競馬新聞の裏をかく馬」と言われるようになった。

この馬の為に財産を無くした人も出て、
「死神カブト」とまで憎々しげに呼ばれたものだった。

真骨頂が1967年の有馬記念、
いつも通りに向こう正面をドン尻で悠々と走る。

又か! と、思った矢先、どういうわけか
スパートして先頭に飛び出てしまった。

このときの騎手、大崎昭一の叫ぶ声を周りの騎手は聞いた。

「あー、いけねー、引っ掛かちゃったー!!」
すなわち、押さえが効かぬの意味である。

馬と騎手が喧嘩し、騎手がコントロール不能に陥った。

誰もが、直線で後退するカブトシロ―を思い浮かべた。

ところが、ところが、最後の直線、
カブトシロ―は更にスピードを上げ
2着以下を更に引き離しゴール板を駆け抜けた。

場内は静寂に包まれ、
一種異様な雰囲気が覆い尽くした。

競馬ファンはおろか騎手までも騙した馬、
それが稀代の癖馬カブトシロ―だった。

今年の、有馬記念、
果たして、アット言わせる馬が出てくるだろうか?
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by shige_keura | 2011-12-24 07:57 | スポーツ | Comments(0)
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