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年末恒例加賀紀行 -国境の長いトンネルを・・・・-
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
 夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」

ノーベル文学賞受賞作家、川端康成の代表作、
「雪国」の余りにも有名な書き出しの文章だ。

書き出しの言葉、”国境”を
”こっきょう”と読むのか?
”くにざかい”と読むのか?
論争を巻き起こしたようだ。

それはともかく、これほど、世間一般読者の
頭に残る書き出しを持つ「雪国」は稀有の存在だろう。

余りにも書き出しが印象的、有名なので
どのような内容なのか? 覚えていない人が多い。

かく言う私も、多分、小説は読んだような気がする程度なのだが
始まりの文章だけは良く覚えている。

小説の書き始めで印象的なもの??、
他に思いつくのは・・・・・・・・
「吾輩は猫である、名前はまだない・・・・」
「木曽路はすべて山の中である・・・・」
あとは、お古い所となるが、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・」
と、言ったところだろうか????

もっとも、不真面目な読書家なので大層なことは言えぬが。






「雪国」の書き出しに戻るが
その場の情景が目に浮かぶような
素晴らしい文章力だ。

この文章だけで、次の光景が浮かんでくる。

これは、夜汽車の中なのだ。

薄暗い室内は煙草の匂いが立ち込め、暖房が効いている、
しかし、ガラス窓越に冷気が感じられてきた。
トンネルを超えて雪国に入ったのだろう、
夜の闇の中にも雪の白さがボーっと浮かび上がってくる。

凍てつく北国の冬の夜が浮かび上がってくる。

ここで言う信号所と言うのは、
現在の土樽駅の事なのだろう。

当時は単線の上越線、
恐らく、ここで列車はすれ違っていたのではないか。

主人公の島村はこの先の湯沢で下車、
そのあとは芸者、駒子との因縁に入っていく。

それから先は何も思い出せない。

その時代、雪国に入る清水トンネルは9・7キロ、
それでも、丹那トンネルの7.8キロを凌ぎ日本一の長さだった。

それが、複線化に伴って13.4キロ、
上越新幹線化によって22.4キロと徐々に長くなってきた。

それが、今や本州と北海道を結ぶ
青函トンネルの長さは22キロ、
日本のトンネル建設技術は世界の先端を行っている。

今、上越新幹線は”大清水トンネル”を抜け
”ほくほく線”乗り換え駅越後湯沢に到着した。

12月24日、正午過ぎのことである。
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北国の冬、鉛色の空を予想した私の目に
眩いばかりの雪景色が広がった。
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恐らく、昨日から降り積もった雪なのだろう、
そこかしこに立ち上る湯気、
越後の温泉町は柔らかな白いベールに覆われている。
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白一色の越後湯沢から約1時間、
日本海が見える直江津に差し掛かる頃には
何時の間にか灰色の雲が空一面覆っている。
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右手に松本清張描く通りの日本海の荒波に見とれているうちに
魚津、富山、高岡を経て冬の雷、
通称、”ブリ起こし”が轟く金沢に到着した。
               (尾山神社)
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新鮮で脂の乗ったブリが
雷に驚き海底から目覚め獲物として挙がってくる時期だ。
               (尾山神社に有る前田利家若かりし頃の騎馬像)
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さー今年の暮も旨い肴と酒を楽しもうじゃないか!
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by shige_keura | 2012-01-03 09:33 | | Comments(0)
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