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映画の中の酒  -そういうことか、ボンド君ー
007シリーズ第3作、「ゴールド・フィンガー」(1964)に
当時、お目にかかったことがない
爽やかで旨そうなロングドリンクが登場した。
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金の亡者、オーリック・ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーべ演)の
悪だくみを突き止めんものと
ボンド(初代、ショーン・コネリー)は
マイアミからロンドン、スイス・アルプスへ彼のあとを追う。

しかし、ゴールドフィンガーの巣窟で捕らわれの身となり
飛行機でアメリカのケンタッキーに運ばれてしまう。

そこはサラブレッドが周囲を駆け巡り
一見のどかな場所なのだが
ゴールドフィンガーは途方も無い計画を企てていた。

時は金本位制、
ケンタッキーにあるフォート・ノックスの陸軍基地、
その奥深くにアメリカの大半の金塊が眠っているのだ。

ゴールドフィンガーは基地を放射能で汚染し
アメリカの金を凍結させ
自分の持っている金の価格急騰を狙っていた。
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その企てをボンドが漸く嗅ぎつけるのが
件の爽やかなロングドリンクを飲んでいる時の
何気ない会話だったのである。






ロングドリンクの名前は「ミント・ジュレップ」、
バーボンをベースとする冷たい飲みもの。

クラッシュアイスに、炭酸水或いはミネラルウオーター、僅かの砂糖、
そして、涼やかな緑のミントの若葉が彩りを添える。
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「やるな、ボンド君、ミント・ジュレップとは!
 そういうことなのか!!」
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何故なら、ミント・ジュレップは
競馬の本場、ケンタッキー・ダービーの
オフィシャル・ドリンクなのである。
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ケンタッキーはバーボンの本場、
毎年5月第1週の土曜に行われる競馬の祭典は
丁度、ミントの香りが爽やかな頃である。
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1875年、第1回ケンタッキー・ダービーの当日
ミント・ジュレップは主催者開催の朝食会の飲みものとして登場した。

以来、ミント・ジュレップとケンタッキー・ダービーは
切っても切れぬ仲となったのである

こういった歴史的背景を知ってるか?知らないか?
それによって、映画の楽しみ方も違ってくる。

映画の中でボンドが余りにも旨そうに飲むものだから、
或る晩、銀座のバーで試してみた。
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正直、期待したほどの旨さではなかった。

ミントジュレップは太陽の下で
喉の渇きを癒すカクテルなのだろう。

その時いらい、昼間に飲んでみようと思いながら、
既に、30年以上もの時が経過してしまった。
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by shige_keura | 2012-10-13 20:49 | | Comments(0)
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