Top
「山中日記2012」  -山椒の実の熟する頃-
中学2年の時の事だったと思う。

新任の国語の教師、H先生が勧めた本、
それが「桜の実の熟する頃」、作者は島崎藤村だった。

先生の勧め、タイトルも何やら魅力的、
面白そうだぞ!

ところが読み始めたまではよいが、
何が面白いのか、重苦しいばかり、
途中で放り出した。

藤村の若い頃の繊細な感情、
鬱積、希望、挫折、・・・・・・・・、
中学2年の私には無理だと言うことだ。

ただ、途中で諦めた事がずっと気になっていた或る日、
妙な疑問が頭をよぎった。

「桜の実」とは「サクランボ」のことなのか?

サクランボは「桜桃」という桜の木になる果実、
ならば、桜の実はサクランボである筈だ。
c0135543_1515245.jpg

でも、なにか釈然としない。

「サクランボの熟する頃」と
「桜の実の熟する頃」、まるで雰囲気が変わってくる。

藤村がここで云ってる桜の実はサクランボではなく
熟すと紫色のグミのような・・・・・・、
いわば鑑賞用の桜の木になる実の事なのではないか?
c0135543_15153143.jpg

藤村が意味している所は、
青春とはサクランボのように
美しく、甘く、スッキリとしたものではない。

それは、熟すと紫色をした花の桜の実のように
美しいものでもなければ甘酸っぱいものでもない。

これが「桜の実の熟する頃」に
込められた意味なのではないだろうか?

それで自分なりに納得した私は、
二度とその本のページを開けなかった。



横道にどんどん入り込んでしまったが
今日は、桜の実ではなく山椒の実のことだ。

6月末から7月初旬、
「山椒の実の熟する頃」に
毎年恒例の作業が行われる。
c0135543_15162721.jpg

見上げる山椒の木、
緑の葉の中の緑の実、
良く良く見ると随分と実がついている。
c0135543_15182216.jpg

これは大層な収穫が期待できそうだ。
c0135543_1518516.jpg

c0135543_15191280.jpg

汗をかく暇もなく、1時間もしないうちに
用意したボウルの中は山椒の実で一杯となった。
c0135543_15193539.jpg

c0135543_152006.jpg

時間はその夜更けに飛ぶ。
c0135543_15222127.jpg

実についたヘタ、皮、等の除去作業、
あたかも夜鍋の内職仕事が
延々と3時間近く続いた。
c0135543_15225283.jpg

単純作業だけに飽きてきて
ここが男にとっては一番の難関だ。
c0135543_15232692.jpg

あとは東京に持ち帰って家内にお任せ。

大好きな、「ひき肉との含め煮」が
食卓に現れるのを楽しみにしている。
[PR]
by shige_keura | 2012-08-08 15:28 | | Comments(0)
<< 「山中日記2012」 -オリン... 「山中日記2012」 山椒(さ... >>



2007年9月末にこちらに引っ越してきました。
→過去のブログを見る


ホームページ 



LINK 

カテゴリ
全体



スポーツ
その他
LINK
トリップアドバイザーにお勧めブログとして認定されました。金沢 ホテル
旅行口コミ情報
最新のコメント
懐かしい名前を拝見いたし..
by モモタロウ at 17:42
↑恥ずかしいからそういう..
by Hiraoka at 17:45
試合はブチ切れるし、判定..
by shige_keura at 09:36
コメント有難うございまし..
by shige_keura at 18:00
全話をチェックした訳では..
by 通りすがり at 16:23
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 06月
more...
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

LINK FREE

このブログの写真・テキストの無断使用はお断りします。

(c) 2007 shige_keura. All rights reserved.