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「山中日記2012」  -シンギン・イン・ザ・レイン-
1980年代後半、スイスのチューリッヒに暮らしていた時のことだ。

時は7月末、スイスの自然が最も光り輝く頃。

済みきった空気、抜けるような青空、
満々と水をたたえたチューリッヒ湖には白鳥が憩う、
遥かに見えるのは雪をいただいたアルプスの峰、
絵葉書から抜け出たような光景が目の前に浮かんでいる。
               (1989年、夏のスイス、チューリッヒ湖を背景に)
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そんなバカンスシーズンの或る日、
スペインのバルセロナから
会社の同僚が家族を連れてスイスにやってきた。

当日、空港に出迎える頃から
久しぶりに雲行きが怪しくなってきた。

「よりによって、この日に限って・・・・」

友人一家を車に乗せ、走らせている途中、
遂に”ポツリ、ポツリ”と水滴が窓を叩き始めた。

「折角のスイスで過ごす夏休み、
 雨とはツイていないな――」

雨は見る間に山岳地方特有の本降り、
高速ワイパーをもってしても視界が遮られてしまう。

到着!

車のドアを開け、急いで家に案内しようとした、
そのとき、目の前の光景に我が目を疑った。

土砂降りの中を友人が立ちつくしている。

「これが雨だよな――、
 気持ちいいなーー! 身心共に洗われるなー」

彼の眼は喜びで輝いていた。

聞けば、バルセロナでは
ここ数カ月、雨に出会ったことが無いのだ。
 





今夏の東京、首都圏、
連日の真夏日、熱帯夜が続く中、
9月に入り久しぶりに給水制限の措置が取られた。

そのような日が続く9月14日
約2週間ぶりで山中湖に出かけた。

午後3時、須走口に新たに出来た”道の駅”で
新鮮な土地の野菜を買いこんでいたころ
富士山は雲間に隠れ、見る見る暗雲が垂れこめてきた。

30分後、我が家に到着、
直後、久しぶりに見る本降りの雨となった。
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見る間に、砂利のベランダには水が浮き
緑の葉、朴葉、モミジ、カエデ等が艶々と生き返ってきた。
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雨が木々の葉を叩く、
それに応え、葉は喜びにふるえているかのようだ。
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何時以来だろう? こんな、まとまった雨を見たのは??
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あのときのバルセロナの友人の気持ちが分かった!

実に清々しく、心が洗われ、気分が高揚する。
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葉っぱが雨と共に唄っている。

”I'm singin' in the rain
Just singin' in the rain

What a glorious feeling
I'm happy again・・・・・・・”
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「雨と唄おう、雨に唄えば、
 何と素晴らしい気分、
 幸せな気持ち・・・・・・・・」
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by shige_keura | 2012-09-19 22:53 | | Comments(0)
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