秋は「スポーツ」、「読書」の季節であると共に
「食欲」の季節でもある。 食べ物から季節感が消え去ろうとしている中、 秋には貴重な旬の味が残っている。 直ぐに浮かぶのが「松茸」であるが、 庶民にとって、京都の松茸などは高嶺の花、 吾等の食卓に上がることはない。 しかし、秋には庶民にとって心強き旬の味がある。 それは「サンマ」、1尾の値段200円内外とは思えぬ旨さ! かつて、テレビの人気番組、「どっちの料理ショー」で 松茸を撃破したのが脂の乗った旬のサンマである。 値段のお手頃のサンマの弱点は 東京では直火でもうもうと煙を立てて焼けぬことだ。 サンマの旨さを100%引き出すためには 何といっても炭火で直に焼くに限る。 その昔は秋の季節ともなれば あちこちからサンマを焼く煙の煙が立ち上ったものだった。 しかし、今の東京の我が家では出来ぬ。 下手をすれば消防自動車が飛んでくるかもしれぬ。 そんな時に、またまた活躍するのがバべキュー炉である。 秋の気配が忍び寄る頃の山中湖畔、 楽しみのひとつが炉で焼いたサンマを味わうことだ。 一緒に用意した、豚肉、鶏手羽先、ソーセージ、 ハタハタ、シシャモも捨て難いが サンマを焼く炎と煙が立ち上った瞬間 バーベキューの主役は「秋刀魚」で不動のものとなる。 ジュ―ジュ-と焼き上がったサンマ、 醤油を垂らして一口、二口、 ほどよく脂の乗った旬の味が口の中に広がる。 まさに至福のひと時だ。 陽が残る頃より始まったバーベキューの宴は 3時間に渡り、闇に閉ざされる頃まで繰り広げられた。 漆黒の闇に包まれた頃 今年最後の花火で会はお開きとなる。 あと片づけ、冷蔵庫を開けた途端、 目に飛び込んできたのは大根1本!! あッ! いけね―!! しまった!!! 大根おろしを用意するのを忘れてた!
by shige_keura
| 2012-10-03 18:21
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