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奇想天外
「事実は小説より奇なり」、と」申しまして・・・・・・、

その昔のNHKテレビ人気番組、
「私の秘密」は高橋圭三アナウンサーの
流れるような名調子で始まった。

今、公開中の映画、「ARGO」は、
まさに、この言葉を地で行く作品である。

1979年、全世界を震撼させた
イラン革命派による在テヘラン・アメリカ大使館占拠は
カ―タ―政権からレーガン政権に移行した時、
444日ぶりに人質は解放された。

しかし、この事件にあった、もうひとつの出来事は
1990年代、クリントン政権になって
事件後15年を経て、漸く公表された。

実は、大使館占拠時、
革命派の目を逃れ、脱出して
カナダ大使公邸に逃げ込んだ6名のアメリカ大使館員が居たのだ。

革命軍は占拠後、大使館員の人数が合わないことに気付いた。

一体全体消えた6名は誰か?
革命軍は割り出しに躍起となる。

脱出者への包囲網は徐々に狭まっていく。

カナダ大使としても、これ以上長くは隠まうことは出来ぬ、
が、しかし、どのようにして6名を脱出させるか?

見つかれば、たちどころに公開処刑となる。




ここで登場するのが辣腕CIA、トニ―・メンデス、
彼は、誰もが想像だにできぬ救出作戦を立案する。

ハリウッドが偽空想科学映画の製作を発表し
ロケ地、イランに撮影舞台を送り込み
映画関係者になりすました6名を脱出させるというものだ。

誰しもが、「そんな馬鹿な!!」と思う。

しかし、劇画そこのけの作戦を大統領・カーターが承認し、
大使館員脱出作戦が展開されていく。

「ビバリー・ヒルトン」での華やかなお披露目、
メンデスはイスタンブール経由テヘランに入国する。

さて、その先は???

事実として、この作戦は成功したのだから
映画を見ている方は結末は分かっている。

しかし、分かっている筋書きを
ここまでハラハラ、ドキドキさせる所に
ハリウッド映画の凄さがある。

製作・監督、更に主役のトニ―・メンデスに扮する
ベン・アフレックが静かなる諜報員を好演。
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               (左・トニ―・メンデス本人と主演・ベン・アフレック)

嬉しいのは、「暗くなるまで待って」(1967年)で
オードリーをつけ狙う、薄気味悪い殺し屋を演じた
アラン・アーキンが大製作者として登場、
圧倒的な存在感を示している。
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               (アラン・アーキン、2006年「リトル・ミス・サンシャイン」)
恐らく、この映画は来年のアカデミーの有力候補になるだろう。

ところで、トニ―・メンデスは勿論、
実在のCIA諜報員、今年70歳を迎えた彼は、
若い頃、南アジア、ラオスを拠点に活躍していたそうだ。

その素顔をネットで調べているうちに混乱してきた。
奇想天外_c0135543_1823117.jpg

               (脱出成功後、カーター大統領と握手するメンデス)
若い頃と今とでは別人の如し、
極言すれば黒人と白人の違い!
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これは、一体全体、どういうことだ????
奇想天外_c0135543_1841346.jpg

               (ラオスで活動中のメンデス)
どちらかが偽者のトニ―・メンデスなのか?

一体、トニ―・メンデスとは誰なのか?

流石CIA、生半可には正体を明かさない??
by shige_keura | 2012-10-30 12:52 |
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